横田 慎太郎選手 (鹿児島実)

横田 慎太郎

球歴:鹿児島実

都道府県:鹿児島

ポジション:外野手, 投手

投打:左 / 左

身長:185.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の鹿児島で、投打に最も注目を集めそうなのが、横田慎太郎。父親はロッテのレギュラーとして活躍した、真之氏。旧チームから4番に座り、圧倒的な存在感を示していた。また最終学年では、恵まれた体格から140キロ台のボールを投げ込む左腕として、打っては不動の4番として注目されている。今回は、昨夏の鹿児島大会の模様から、打者としての可能性を考察してみよう。 (第一印象)  185/84 の体格からして、雰囲気が違います。実際グランドに混ざると、一人だけプロ野球選手がいるような雰囲気がします。タイプ的にも、父親と良く似た左の中距離ヒッターといった感じがします。 (守備・走塁面)  残念ながら投手としても、昨夏は一塁手だったことから、外野手のプレーもわかりません。ただ塁間を大型ながら4.05秒前後で走り抜けられる脚力と、投手として140キロ台を記録できる地肩は、圧倒的な身体能力の持ち主であるのは間違いありません。ただプレーを見ていると、その体を生かしきれていない感じで、やや不器用な側面がありそう。 (打撃内容)  昨夏の鹿児島大会決勝戦であった神村学園戦では、ワンサイドになる試合展開の中、ライトスタンドにホームランを放ったり、二塁打・シングルヒットと、あと三塁打を打てばサイクル安打という活躍を魅せました。強引に巻き込む打撃だけでなく、レフト方向に素直にはじき返す、幅の広い打撃を見せてくれます。 <構え> ☆☆☆  スクエアスタンスで両足を揃え、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合は悪くないのですが、両目で前を見据える姿勢や全体のバランスとしては平凡。特に自分でリズムを刻んで体を動かす「揺らぎ」が見られず、動作が受け身で脆そうな印象は受けます。 <始動> 遅め  投手の重心が下がりきって、前に体重が移動する段階で動き出す遅い始動を採用しています。できるだけボールを手元まで呼び込み、最大限のインパクトを伝える長距離打者が採用する打ち方。打者としては中距離打者に見えますが、現状は長距離打者としてのこだわりがあるようです。 <下半身> ☆☆☆  始動が遅い分、ボールが到達するまでに余裕はありません。「間」が取れないタイプなので、あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さない鋭さが求められます。瞬時に速球や変化球に対応するような、対応力のある打ち方ではありません。ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用。元来は、内角を強く意識し巻き込みたいタイプ。それでも踏み込んだ足元がインパクトの際にブレないので、アウトステップでも外角の高めの球ならば十分開きを我慢して捌けるでしょう。 <上半身> ☆☆☆  打撃の準備である「トップ」を作るのはそれほど早くなく、またきっちり作って打ちに行くタイプではありません。またインサイド・アウトに、最短距離でボールを捉えようというスイングでもありません。あくまでもバットのしなりを生かし、大きな弧とフォローで振りぬいてきます。典型的な強打者のスイングであり、長打や強烈な打球を生み出すのも頷けます。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げが殆どないので、上下に目線がブレません。体の開きも我慢出来ていますし、軸足も強く粘りが感じられ打球が遠くに飛ばせるのも頷けます。
更新日時:2013.06.19

将来の可能性

 緩急への揺さぶりに脆そうな感じはしますが、内外角などコースへの対応は幅広いと考えられます。最短距離で云々というアマ仕様のスイングではなく、木製バット、それもプロを想定した大きくシッカリ振りぬくスイングを実践しています。彼が見据えているのは、高校野球よりも先の高いレベルの野球にありそうです。間違いなく、ドラフト候補級の打力と身体能力の持ち主。最終学年で、どんな大暴れをしてくれるのか期待して見守りたい大器でした。
更新日時:2013.06.19

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