小又 圭甫選手 (千葉英和)
寸評
MAX142キロを誇る右の本格派で、2013年度の千葉を代表する投手との期待が高まる一人です。まだまだ課題は多いのですが、時々指にかかった時の球には見るべきものがあり、外角低めに切れ込むスライダーには威力があります。 (第一印象) まだまだストレートの質が、球速に追いついていません。ボールのキレや勢いに欠け、中々打者が空振りしてくれないのもそのせいでしょう。ただ背番号を9を夏の大会ではつけていたように、牽制・フィールディング・クィックなどの動作も鋭く、野球センスの高さを感じさせます。 (投球内容) 均整の取れた体格と大きなテイクバックから、常時130~135キロぐらいのストレートを投げ込んできます。カーブは高めに抜けることが多いのですが、スライダーは外角低めにコントロール。この球で仕留めるのが、この選手の一番の投球パターン。両サイドにボールを投げ分けますが、甘くない球でも踏み込まれて打たれてしまう、ボールの見やすさに課題があります。 <長所> 彼の最大の良さは、腕を強く振れるところ。そのため速球と変化球との見極めが困難で、武器であるスライダーを活かすことが出来ています。またグラブは身体の近くにあるので、両サイドへの投げ分けは出来ています。 <課題> 足の甲が地面から浮いてしまっているので、ボールが高めに浮きやすいです。また身体の開きが早いので、コースを突いた球でも高めに来た球は苦になく振りぬかれます。
更新日時:2012.10.11
将来の可能性
この一冬の間に、身体がビシッとしてストレートの質が改善されると面白いと思います。現状は、まだまだ実戦力に欠け発展途上の段階。相当気合を入れて取り組まないと、このまま伸び悩む可能性も高そうです。上手く精進すれば、来年はドラフト候補として注目されるかもしれません。今はまさに、その岐路に立っている状態ではないかと思います。
更新日時:2012.10.11
寸評
2013年度の千葉県の投手では素材ではプロ受けするだろうなと思わせる好投手。長身から振り下ろす角度ある直球が魅力的な投手だ。 (投球内容) プロのスカウトが好みしそうなのはまず体格。目測で180センチ~185センチはありそうな体型で、細身。しっかりと身体が出来ればどこまでスケールアップ出来るか楽しみなものがある。鋭く振り下ろす威力ある直球は135キロ前後を投げていてもおかしくはない。将来的には常時140キロ前後・最速145キロを投げていてもポテンシャルはありそうだ。 投球内容としては直球中心で、変化球はスライダー、カーブも投げ込んでいたが、目に見えて武器になるような球種はなく、ストレート主体の投球なので、銚子商打線は捉えられている。ストレートが当てられていたのはストレートの威力がなかったわけではなく、目先を変える確固たる変化球がない為に、打者はストレートで的を絞ることが出来る。 長身・ストレートの威力は県内でも指折りの素材だが、プロ注目の投手になるにはレベルアップが必要と考える。 クイックは1.2秒~1.3秒ほどとそれほど早くない。フィールディングの動きにはまだ瞬微差は足らない。 (投球フォーム) 恵まれた体格から持て余すことなく振り下ろす投球フォーム。上半身の強さを活かした鋭い腕の振りが持ち味で、踏み出し足の動き、グラブの動きをみると左肩の開き、左腰の開きの抑えを意識して、実戦的な意識も見られる。ただ上半身の力が強く、まだ左足の送り込みが上手くなく、体重移動に課題を残す。 ノーワインドアップから始動する。左足を高く上げていきながら、右足は一本足で立つ。一本足で立たせているが、やや棒立ちで、軸足にしっかりと体重が乗っていない。 左足はショート方向へ足を伸ばしていきながら、少しずつ重心を下げていき、三塁側に着地する。つま先の向きが三塁方向で、それにより身体の開きは抑えられており、左腕のグラブを真っすぐ伸ばしていきながら、左胸に抱え込んでいく。 テークバックはコンパクトに取っていきながら、トップを作り、リリースに入る。腕を外旋させて、ぶん回す腕の振りなので、指先までしっかりと力を伝えてバックスピンのかかったストレートを投げるのではなく、上半身の強さを活かして、強く腕を振っていく。球持ち自体はそれほど良くない。 最後のフィニッシュでは軸足を蹴りあげて、前足が突っ張ってしまい、体重は乗り切れていないので、ぐっと体重が乗って上半身と下半身が連動した状態で、打者寄りでボールを離すことが出来るか。上背がある投手だけに、手元まで失速しない勢いあるストレートを投げられるようになると奪三振率も変わっていくはずだ。
更新日時:2012.10.06
将来の可能性
将来性という点では最近の千葉英和での選手の中ではプロ受けしそうで、ひと冬の成長次第では多数の球団のスカウトから注目される素材。ただスカウトから注目されるのが目的ではなく、上のレベルで活躍出来る土台をここから1年半のうちに築き上げることができるか。来年夏まで何処までスケールアップ出来るか興味深いものがあり、これからも定期的に追いかけていきたい逸材。 主将としてチームを引っ張っており、このチームを引っ張ると言う自覚は感じられたので、この悔しさを晴らす為にひと冬超えたら、さらに逞しくなった姿で登場してくれそうだ。主将ということで、色々なプレッシャーはあるが、それを跳ね除けて、ノビノビとイキの良い投球を見せてほしい。
更新日時:2012.10.06
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