醍醐 駿平選手 (関東一)
寸評
個人的に秋だけの内容なら中村 祐太より良いなと思ったのは醍醐 正平だった。左サイドから投げ込む力感溢れる直球は昨秋見た東京都の左腕では一番と推せるモノがあったと思う。彼と中村の二枚看板でしっかりと活躍を見せれば、東京都ではNO.1と推せる投手陣だろう。 (投球内容) 左サイド気味の腕の振りから投げ込む直球は恐らく135キロ前後。秋で見た東京都都の左腕では一番の勢いを感じた。ストレートの勢いも素晴らしいのだが、腕の振りが力強く、打ちにくさを感じる。右打者の内角へ鋭く食い込むクロスファイヤーに、小さく鋭く曲がるスライダー、打者が我慢できないカーブのコンビネーション。この日は1イニングのみだったので、全力投球。そのため結構ばらついたところはあったのだが、ストライクを入れたいところではしっかりと入れていく。先発ではどんな投球を見せてくれるか楽しみ。一冬超えてどのレベルまで達しているか注目してみたい。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、右足を高く上げていき、左足をインステップ気味に着地する。着地した時に左肘が左肩よりも上がっていない。左腕を上げてから、角度良く振り下ろすので、故障には気をつけて行きたい。着地するまでにもう少し左肘が左肩より上がって旋回をしていくと、負担も少なく、さらに角度あるストレートを投げられるのではないだろうか。以前はやや横振りだったが、左肘の角度を上げてややオーバスロー気味で振り抜く。そのため角度ある直球を投げることができていて、体全体を一気に旋回をさせていくので、直球の勢いを伝えることができている。 気になったのはやや左肘が下がりやすいフォームであること。もっと腰を横回転を抑え、縦で振り下ろす事ができるフォームに改良するといいだろう。
更新日時:2013.03.03
将来の可能性
2年秋の投球内容は良かったので、さらに一冬超えて成長が見せれば、かなり厄介な投手になることが予想される。春季大会、夏の大会ではぜひ彼の成長ぶりを確認していきたいと思わせる投手。中村 祐太が注目されるが、甲子園に行くには彼の働きは不可欠であり、中村からエースを奪うつもりで、レベルアップをしてほしい。
更新日時:2013.03.03
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