醍醐 駿平選手 (関東一)
寸評
都大会までは背番号1をつけていた醍醐 正平。投げ方の違いはあるとはいえ、中村 祐太と比べると速球の切れ、スピードという点では劣る。ただ出所の見難いフォームを自分のモノに会得しつつあること。投球も打たせて取る技巧派投手の投球を深めようとしちえること。また高校一年生にしては体格が良い。 左腕としての素材は一昨年のエース白井(現駒大)よりも上であり、中村と共に楽しみな左腕ではないだろうか。 (投球スタイル) 左スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ~133キロを計測。体は高校一年生には大きいので、技巧派の投球に見えても、一定以上のスピードはある。変化球は105キロ前後のカーブ、110キロ前後のスライダーを投げ込む。 神宮大会では主に外角中心に投げ分ける配球。この試合では特にコントロールが乱れずに落ち着いた投球を見せていた。 (投球フォーム) 打ち難さを求め、小さなテークバックでタイミングを外す投球を心掛けようとしている。 ノーワインドアップから始動する。右足をまっすぐ上げていき、左足は一本足で立つ。適度に膝を曲げることが出来ており、バランスの良い立ち方をしている。右足を二塁方向へ送り込んでいき、重心を下げていき、インステップ気味に着地していく。右腕のグラブを斜めに伸ばして開きを抑えていき、テークバックを小さく取って、腕を振り抜いていく。技巧派のフォーム。白井と比べると肘の使い方、腕の振りの軌道は安定しているので、ひと冬超えてからの成長が楽しみだ。
更新日時:2012.02.03
将来の可能性
1年生左腕にしては中々まとまっている。まだ中村のエースの座が不動のものと決まったものではない限り、選抜での登板は十分に考えられる。 ぜひこの冬は中村には負けない気持ちで臨み、春には驚くような成長を見せてほしい。醍醐の成長が中村を刺激する。そのサイクルで、いずれは東京都屈指の二枚看板と呼ばれる存在になることを。
更新日時:2012.02.03
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