平田 祥真選手 (鳥取城北)

平田 祥真

球歴:鳥取城北

都道府県:鳥取

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

 鳥取県勢としては47年ぶりに中国王者に輝いた鳥取城北のエース。スピードは西坂 凌と比べると劣るが、纏まりの良さを持った右腕である。 (投球スタイル) ストレート 135キロ 常時130キロ~135キロ スライダー 120キロ前後 フォーク  125キロ前後 シュート  125キロ前後 カーブ   105キロ前後 ストレートは常時135キロ前後を計測。速球の切れはまずまず。12月間近ということもあって、速球のスピードは控えめだったが、ひと冬超えては常時135キロ~140キロを目指してほしい。  変化球はスライダー、フォーク、シュート、カーブ。西坂 凌と違ってフォークを武器にする投手であり、このフォークを決め球に投球を組み立てていく。西坂のように速球で押す投球は見せないが、多彩な変化球を投げ分けて打ち気を逸らしている。 (クイックタイム・フィールディング)  クイックタイムは1.1秒~1.2秒前後と素早いクイックは出来ている。フィールディングの動きは率なくこなしているが、ベースカバーはやや遅れているのが気になった。牽制はそれなりに入れている。投球以外の技術は問題ないレベルだが、もう少し突きつめていってほしい。 (配球) ・右打者 外角中心にストレート、スライダー、カーブを中心に投球を組み立てていく。2回戦の鳥取城北戦ではカーブを中心に投球を組み立てていた。神宮大会では外角中心だったが、投げ方からしてインコースの投げ分けもできる投手であろう。 ・左打者 外角中心にストレート、スライダー、シュート、フォークを投げ込む投球スタイル。低めに淡々と投げ分けていくスタイル。2回戦の智弁学園戦ではカーブを中心に投球を組み立てている。  ストレート、変化球ともに低めに使い分けて、カーブを有効的に使い、緩急を活かしストレートを速く見せる投球は見せている。あとは根本となるストレートがどれだけ速くなっていくかであろう。 (投球フォーム) ワインドアップから始動し、右足を真っすぐ上げていき、左足は一本足で立つ。ただやや棒立ちの立ち方で、軸足にしっかりと体重を乗せることが出来ていない。左足をショート方向へ伸ばしていき、前膝を送っていくが、ステップ幅が狭く、着地が早い。 左腕のグラブを真っすぐ伸ばしていき、テークバックは右ひじを折り畳むように取っていき、しっかりとトップを作る。リリースは打者寄りで離すことが出来ており、フィニッシュに入る。 踏み込んだ足はやや突っ張っており、体重が乗っていない。テークバックが小さいフォームで、安定したコントロールを生んでいるといえる。課題は開きの早さと体重移動であり、スムーズな体重移動で下半身の力を伝えることが出来るといいだろう。
更新日時:2011.12.17

将来の可能性

スピードはやや物足りないが、投手としての完成度は高く、選抜ではそれなりに試合を組み立てることが出来る投手ではないだろうか。ただ勝ち続けるということになったら、更に高いレベルを求めたい。それにはストレートのスピードアップ・威力アップになるが、冬の練習で体力強化を含めて、フォーム改良に取り組み、鍛えた下半身の力をしっかりと伝えられるフォームになっていくと変わっていくだろう。  投球の基礎は押さえることは出来ているので、あとは根本となるストレートがレベルアップしてくると面白いだろう。ぜひ選抜では成長を実感出来る内容を示してくれることを期待したい。
更新日時:2011.12.17

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