古賀 伊織選手 (神村学園)

古賀 伊織

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:177.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 すでに高校通算15本塁打以上をかっ飛ばし、2012年度の鹿児島を代表する強打者になりそうなのが、この 古賀 伊織 。甲子園では代打の一打席のみで終わったが、鹿児島大会決勝戦では、スタメンで活躍。その存在感を、大いに示すことができた。 (どんな選手?)  彼が唯一出場した、夏の鹿児島大会決勝戦。その第一打席の初球から振って来るなど、この選手の積極性には目を見張るものがある。それほど安定して試合にも出場していないにもかかわらず、すでに通算15本塁打を放つパワーヒッター。一塁までも全力で駆け抜ける、気持ちを全面に出したプレースタイルにも目を見張るものがある。 (守備・走塁面)  左翼手として出場も、意外に打球への反応・落下点までの入り方には問題ない動き。守備に課題があるから、試合に出させてもらっていないのかなと思ったのだが、けしてそんなことはない。地肩に関してはよくわからなかったが、守備に関しては及第点は与えられるのではないのだろうか。  一塁までの塁間を、4.15秒前後で走り抜けるなど、基準である4.2秒をも上回る俊足選手。足が速いというよりは、最後までけして勢いを緩めることなく、走りぬけて行くことが大きいのだと思います。まあ一所懸命走れば、それだけの脚力があるのは間違いなく、守備同様に、走力も一定レベルの能力があると言えます。ただそれだからと行って、走塁センスを感じさせるとか、そういったタイプには見えませんでした。 (打撃内容)  とにかく自分の打てる球なら、初球からガンガン振ってきます。配球を考えて打つというタイプではなく、来た球を思いっきり振るという感覚的な打者。センター中心に、力強くはじき返します。ただこれから先のレベルでは、少し技術的なことも考えながら、プレーをしてゆくことが求められます。 <構え>  前足を軽く引いて、グリップを高めに添えた強打者スタイル。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などは平均的でしょうか。ただ強打者らしく、打席での雰囲気を感じさるところは、非常に良いのではないのでしょうか。 <始動>  早めに動き出すも、一度ベース側につま先立ちして、それから本格的に始動します。そのため始動が遅すぎて、一定レベルの球速やキレのある投手のスピードには、十分対応できません。これは、神村学園の打者の多くにみられる傾向で、そういった打撃指導をされているのかもしれませんが、高校から上のレベルの野球を考えると、あまりお勧めできない動作です。 <下半身の動き>  足を小さくステップさせ、少しアウトステップ気味に踏み出します。足を上げて下ろす「間」がないので、打撃は「点」のスイングになり、打てるポイントは限られます。あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。ただ彼の場合、踏み込んだ足元がブレないなど、打ち損じの少ないスイングができているのは好感です。 <上半身の動き>  打撃の準備である「トップ」を作るのが遅れており、速い球への対応が遅れ気味です。ただ強打者の割に、バットの振り出しにも癖がなく、ミートポイントまで大きなロスは感じられません。ボールを捉えてからも、最後までしっかり振り切られております。スイングも強いですし、振りの鈍さも感じられません。ボールを捉える嗅覚は悪くないので、おもいっきりの良さは大事にして欲しいですね。 <軸>  頭の動きは平均的で、目線の動きはそれなり。体の開きは我慢でき、軸足にも大きな崩れは感じられません。課題は、始動やトップの形成など、動作全体が遅くなりすぎないことに注意したいですね。あとの動作は、想像以上に上手くまとめられておりました。
更新日時:2011.08.25

将来の可能性

 最初観たときは、打撃オンリータイプの荒削りな強打者だと思いました。しかし守備・走力の能力も悪く無いですし、打撃技術もしっかりしたものを持っています。またそれ以上に、プレーに対する意欲、貪欲さ嗅覚などに優れ、まだまだ伸びて行ける選手ではないかと思っています。きっと一冬越える頃には、鹿児島屈指のスラッガーとして、県内でも注目される存在に育っているのではないのでしょうか。高校から上のレベルを意識して、志し高く取り組んで行って欲しい期待の星です。
更新日時:2011.08.25

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