多田 康貴選手 (城南)

多田 康貴

球歴:城南

都道府県:徳島

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜に出場した徳島城南高校の核弾頭。特に広い守備範囲を活かした中堅守備と俊足は、上のレベルでも売りにできるだけのものがあります。 (守備・走塁面)  この選手の魅力は、打撃よりも守備・走塁面。一塁までの塁間を3.95秒前後で走り抜けられるなど、プロに混ぜても俊足レベルです。実際に新チーム結成以来の55試合で18盗塁を決めているように、かなりの割合で盗塁を仕掛けてきます。まだまだ上のレベルを考えると、足を絶対的な武器にできるのかは微妙ですが、その可能性を秘めています。それだけに、今後更に盗塁への意識の向上と技術レベルアップに期待したいところ。  この脚力を活かした守備範囲の広さは、選抜でも光りました。また打球への反応、キャッチングなども悪くなさそうです。ただ気になったのは、テイクバックが小さめなスローイング。特に長い距離を遠投する外野手にしては、非常にモーションが小さく地肩は頼りなく見えます。ただ素早く中継の野手までに送球できるので、身の丈にあったプレーを実戦しているとも言えそうです。ただこれは、上のレベルでの野球を意識すると、マイナス面であることは拭えません。 (打撃内容)  打席では、真っ直ぐ足を揃え、グリップを高めに添えて構えます。けして強打者ではないのにグリップを高く添えるのには、バットを上から振り下ろそうと言う意識が強いからではないのでしょうか。早めに始動し始める、典型的なアベレージヒッター。足を引き上げ、まわし込んでベースから離れた方向に踏み出すアウトステップ。左打者の多くが採用する、一歩目のスタートを重視したスタイル。ただ気になるのは、踏み込んだ足下がインパクトの際にブレてしまうために、壁が早く崩れて外角の球に脆さが出てしまいます。そのためしっかりボールを叩けず、外の球を引っかけて内野ゴロになるケースが目立ちました。  あらかじめトップ(バットを振りだし始める場所)の位置にまでグリップを引いて構えます。そのため速い球に立ち後れる心配はないのですが、緩急や大きな変化には対応し難い側面があります。バットを振り出す角度などに大きな問題は感じませんが、どうしても足下のブレのせいで、強いスイングができません。「強く・鋭く」が、今後の大きなテーマとなりそうです。
更新日時:2011.05.11

将来の可能性

  走力はあるが、走塁技術には改善の余地が。守備力はあるが、地肩の物足りなさがあります。しかしながら、守備・走力に関しては、大学や社会人に混ぜても、売りにして行ける可能性を秘めております。ただ打撃に関しては、まだ高校野球でも全国レベルだと物足りないのも確か。上半身と下半身のバランスの取れたブレないスイングを身につけ、強く鋭く振り抜けるスイングを身につけたいところです。それができるようになれば、自ずと大学などの道も切り開かれるのではないのでしょうし、全国の舞台でも存在感を高めることができるのではないのでしょうか。
更新日時:2011.05.11

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