大塚 尚仁選手 (九州学院)

大塚 尚仁

球歴:九州学院

都道府県:熊本

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:174.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜の国学院久我山戦では、13安打 5四死球 7失点ながら、9回を完投した2年生左腕。この経験を生かして、今後どんな成長を遂げてくれるのか、大いに楽しみなサウスポー、それがこの 大塚 尚仁 だ。 (投球内容)  新2年生ながら落ち着いたマウンド捌きで、その投球は強弱のメリハリを効かした投手らしい投手。スリークオーターから投げ込まれる速球は、常時120キロ台後半~MAX135キロ程度と際だつものはない。しかしボールを低めに丹念に突く制球力や右打者の内角厳しいところを突いたり外角に集めたりと、しっかりピッチングが組み立てられるのは魅力。投球がしっかりできているので、身体ができてきて球威・球速を増してくるようだと、将来楽しみなサウスポー。同じ熊本で活躍した 岩見 優輝(広島)の熊本工業時代を彷彿させる。 (投球フォーム)  グラブを最後までしっかり内に抱えられるため、両サイドへの制球は安定。足の甲も深く押しつけられて、比較的ボールを低めに集められている。ただ残念なのは、重心が深く沈み込み過ぎてしまうため、体重が後ろに残ってしまい体重移動が上手く行っていない。そのため手元まで、しっかりウエートの乗ったボールを投げることができていない。  投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点では、先に述べたように「体重移動」と左投手としては「開き」が早いのが欠点。せっかくコースを突いた球でも簡単に打ち返されてしまうのは、この「開き」の早さに大きな原因がある。また球離れも早く「球持ち」がいいフォームとはいえない。まして「着地」も粘り強いと言うことはなく、実戦を司る各動作に課題を抱えている。制球力もあり、ピッチングのメリハリを付けるセンスもある。それでも今のフォームのままで球速アップしたとしても、その効果は薄いだろう。
更新日時:2011.04.26

将来の可能性

 このまま順調に伸びて行けば、九州を代表する左腕に育つかもしれません。ただフォームに課題が多く、せっかくの投球センスやコントロールを生かし切れていないのは残念。またクィックモーションができないなど課題も山積。あと1年半の間に、何処まで実戦的な投手になれるのか注目したいです。  元々球威・球速でねじ伏せるようなスケール型の投手ではないので、より実戦的な技術が求められます。確かな実力を身につけて、隙なしの投手に育って欲しいと思います。上手くそのセンスを生かせれば、いずれはプロにまで行けるかもしれません。
更新日時:2011.04.26

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