先田 弦貴選手 (明徳義塾)

先田 弦貴

球歴:明徳義塾

都道府県:高知

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:172.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 神宮大会でも、甘い球を逃さない集中力の高さに目を見張るものがあった選手。選抜でも勝負どころでの信頼感と言う意味では、4番を打つ北川 倫太郎以上に、何かやってくれるのではないかと言う期待感を持たせてくれる選手でした。いわゆる「持っている男」と言う表現が、ぴったり来る選手です。 (打撃内容)  選抜緒戦の日大三高戦(2011年03月25日)で破れてはしまいましたが、この試合では3打数2安打2打点と、持ち得る能力を全国の舞台でも発揮いたしました。その成長の陰には、秋から選抜の間の冬の期間に、課題をしっかり見据えて取り組んできた成果が見て取れました。  パンチの効いた打撃と勝負強さを売りにするタイプの割に、始動がやや遅い傾向にありました。その始動を早めて、アベレージ打者の多くが採用するタイミングで、動き出すように改良しました。  またもう一つの変化が、打撃の準備体勢であるトップを作るのが早くなりました。秋までは、その準備が遅れ、やや立ち遅れる傾向があったのですが、その欠点を改善してきました。これにより、日大三高の吉永健太朗投手のような、全国レベルの投手のスピードにも充分に対応できるようになりました。  より確実にボールを叩く術に磨きがかかり、自分の身の丈にあったプレーを追求できるように進化してまいりました。 (守備・走塁面)  また選抜では、秋まで三塁だった守備位置が、一塁に変わっていました。三塁手としても、なかなか動きの好い選手だっただけに、逆に驚きでした。しかし将来的には、小回りの効くタイプなので、二塁あたりが担えると上からの需要が多くなり面白いと思います。それだけの身体能力とセンスを持っている選手だと評価致します。  右打者ながら、塁間を4.3秒前後(左打者換算で4.0秒前後に相当)で走りぬけられる走力がありながら、それを走塁に活かせていないのは残念です。これだけのスピードがあれば、プロの基準が左打者換算で4.2秒であることを考えると、プロでも俊足の部類に入るほどです。夏に向けて、走力でもアピールできる貪欲さを求めたいところです。
更新日時:2011.04.13

将来の可能性

 身体は小さいのですが、なかなか素晴しい選手です。欠点を改善して行こうと言う意欲も感じられましたし、それをやって行けるセンスも兼ね備えます。実際に試合を見ていても、非常に好いところでの活躍が目立ちます。より選抜では、自分の色を明確にしてくれました。  その一方で、守備は一塁、走塁でのアピールに欠ける点は、この手の好打者タイプとしては残念です。夏に向けて、守備・走力でも更なるアピールを期待したいところ。ドラフト候補云々の選手ではありませんが、大学から社会人とつながって行けそうな才能の持ち主です。更に二塁あたりをきっちりこなし、走塁や打撃でもアピールできるようになれば、行く行くはプロなんて可能性もあるかもしれません。明徳らしい、小柄でもピリッと光る好選手でした。
更新日時:2011.04.13

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