先田 弦貴選手 (明徳義塾)

先田 弦貴

球歴:明徳義塾

都道府県:高知

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:172.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

体格には恵まれていないのですが、神宮大会では甘い球を逃さない「鋭さ」と打球の鋭さが目を惹きました。昨夏の甲子園で、島袋 洋奨興南)と対戦した自信が、大きく新チームでも反映されている気が致します。三拍子バランスの取れた、2011年明徳義塾の三番打者です。  (守備・走塁面)  一塁までの塁間を4.35秒秒前後で走り抜けられる選手であり、これを左打者に換算すると4.05秒前後に相当する。プロの基準となるのが、4.20秒(左打者換算で)とすると、その基準を上回る脚力があることがわかる。しかし実際そのプレースタイルを見ていると、けして足を売りにするタイプではない。新チーム結成以来の秋の成績を見ても、32試合で盗塁は僅か1個と言う数字からも、そのことは裏付けられる。  ただ三塁手としては、打球への反応も鋭く、その守備範囲は広い。そのため、かなり一つ一つの動きを見ていても、自信を持って行われている。地肩も基準以上であり、小回りも利きそうなタイプなので、将来的には強打の二塁手でアピールできるようだと、大きなアドバンテージとなりそうだ。 (打撃内容)  対応力とパンチ力・更に勝負強さを兼ね備えた強打者です。けしてオーバーフェンスをするようなスラッガーではないのですが、2塁打が多く外野手の間や後ろを抜けて行くような強打が自慢。更にライト方向へも打球を打ち返し、右方向への打撃も苦になくできる幅広い打撃ができます。  スクエアスタンスで、バランスよく構えられています。投手が投球モーションに入ると、前の足のカカトを浮かし爪先立ち。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用して始動する、長距離打者タイプ。ただそのプレースタイルだけを見ていると、中距離・ポイントゲッタータイプに観えるのですが、その秘めたる能力は長距離打者への可能性を感じさせます。  ボールをよ~く惹きつけてから、軽く足を浮かして踏み込みます。まっすぐ踏み込むことからも、内角の球でも外角の球でも捌きたいと言う、彼の幅広い意識が感じられます。また踏み込んだ足を、カカトを地面にめり込ませることでブレを防ぎ、体の開きを我慢しつつインパクトの際のパワーロスも防ぎます。  少しバットを引くのが遅く、打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れ気味なので、速い球に差し込まれる可能性を感じます。ただボールを捉えるまでのスイングには破綻はありませんし、最後までロスなくバットを振りきれています。ただスイングの孤自体は小さくコンパクトであり、スイングだけ見ているとアベレージ打者のような反発力の小さなスイングをしているのは、仕掛けやプレースタイルと比べると意外な感じが致します。ただ強打者でありながら、高い対応力と幅の広い打撃を兼ね備えている特徴があります。
更新日時:2011.02.09

将来の可能性

その体格や、三塁の守備・走塁でのアピールなどの観点からすると、高校からプロに入るようなスケールがあるタイプではありません。しかし将来的に、二塁あたりでアピールしつつ、大学などで確かな実績を残せれば、プロへの可能性がない選手とは言えません。どうしても4番の北川 倫太郎に注目が集まりがちなのですが、実は三拍子のバランスも取れ、技術的・精神的・打撃内容の部分でも、この先田は中々興味深い選手です。上宮高校時代に、元木大介が注目されるなか、種田仁が中日に指名されたりと、過去にはそういった例は少なくありません。選抜では、全国レベルの投手達相手にどんな打撃を魅せてくれるのか、ぜひ注目して頂きたい好打者でした。
更新日時:2011.02.09

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