豊住 康太選手 (鹿児島実)

豊住 康太

球歴:鹿児島実

都道府県:鹿児島

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:179.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

鹿児島実を引っ張る俊足巧打の外野手。綺麗なスイング軌道から右、左に打ち分ける。甲子園では打率.667を記録。甲子園で得た自信は九州大会でも発揮し、打率5割。4試合連続安打・打点を記録した。神宮大会ではシュアな打撃を披露した。バランスの取れた外野手で、来年はドラフト指名候補に名乗りあがるような活躍を見せることができるか注目だ。 (打撃) ミート力が光る打撃。その打撃を詳しく探っていきたいと思う。 スタンスはオープンスタンス。グリップを高めに置いて、膝を屈めて構えている。投手の足が着地する寸前に始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げて真っ直ぐ踏み出す。トップを捕手側方向に引いていき、振り出していく。スイング軌道は綺麗で、バットは遠回りせず打ち返すことはできている。両サイドに対応ができており、ミートセンスは高いものがあるが、始動のタイミングが遅く、ヘッドを投手方向に向きすぎる時があり、一定以上のレベルのストレートに差し込まれる傾向がある。吉永 健太朗のストレートには振り遅れていたが、この動作は見直す必要があるだろう。智弁和歌山の西川 遥輝と同じ癖を持っている。目に付いた部分はこの動作だけだろうか。全体的に打撃フォームはしっかりしているし、選球眼も高い。打席の雰囲気、立ち居振る舞いから目敏さを感じる。 (守備・走塁) 打球に対する反応は良く、後ろの打球、前の打球に対してもしっかりと処理している。地肩は中々強く、鋭い変化球を返している。肩の強さは高校生としては上級レベル。日大三戦(2010年11月18日)では深い位置からワンバウンドでキャッチャーミットに届く返球で俊足の畔上を刺したプレーは見事であった。 塁間タイムは4.10秒~4.20秒前後とまずまずの俊足。この選手の速さが発揮されるのは一塁を蹴ってから。加速が素晴らしく、走塁は上手い。相手の隙をついた好走塁も見せる。
更新日時:2010.12.24

将来の可能性

走攻守にバランスが取れた外野手。打撃はヘッドが入りすぎる癖はあるものの、全体的に綺麗な打撃フォームをしているし、走力、地肩の強さも平均以上だ。全体的に洗練された選手であり、既に大学でプレーできるレベルに達していると思うが、ドラフト候補に挙がるには来年の選抜でインパクトが残る活躍を魅せることだろう。打撃面で進化を見せて欲しい。
更新日時:2010.12.24

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