髙山 俊選手 (日大三)

髙山 俊

球歴:日大三

都道府県:東京

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:181.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

 旧チームから伝統強力打線の核弾頭をつとめ、均整の取れた体格、三拍子バランスの取れたプレーで、プロからも注目されている外野手 それがこの高山 俊。 (守備・走塁面)  私の観戦した試合では、残念ながら一塁までのタイムは計測できず。新チーム結成以来の180打席で16盗塁と言うことは、プロの規定打席446で換算すると 年間40盗塁ぐらいするペース。それだけに、実戦でもそれなりに走れる脚力の持ち主だと言うことがわかってくる。ただ当然プロの投手の牽制やクィック技術、捕手のスローイング能力は格段に違うので、足を武器にできるかは微妙なのだが。  目を惹いたのは、右翼手としての勘の良さ。それに動きの無駄の無さにある。地肩も際だつほどではないが、素早く中継の野手に返球できており、実戦的な守備ができる選手。センスもあるし、日大三高自体よく外野守備は鍛えられている。 (打撃内容)  基本的には、ツボにはまればスタンドインのパンチ力を秘める、中距離タイプの打者だと考えます。前足のカカト浮かし、バランスよく構えられておりますが、両目で前を見据える姿勢はもう一つで、身体に固さを感じます。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッターと言うのが、やはり本質のようです。  足を引き上げまわし込むので、「間」は作れるタイプ。そのため緩急などの球速の変化には、対応しやすいでしょう。ただ真っ直ぐ踏み込んだ足下のスタンスが狭く、なんだか窮屈な格好になちがちです。踏み込んだ足下もブレないので、ある程度外角の球も捌けそうなのですが、膝も硬いので低めのボールゾーンに落ちて行く球への対応は厳しそうです。一見ポイントは広そうに見えますが、打てる高さや球などは、かなり限られたタイプではないかと思います。  あらかじめ、打撃の準備段階である「トップ」の位置にグリップがあります。そのためある程度の球速・キレにも対応しうす実戦的なスイングなのですが、グリップに遊びがない分、柔軟性に欠けます。スイングの弧自体も非常に小さく、よく言えばコンパクト、悪く言えば金属の反発力がないと厳しいバッティングとの印象は受けます。下半身の使い方だけでなく上半身の使い方にも、ある程度打てる球が限られているんだろうなと言う印象は否めません。現状は、甘い球を逃さず叩く、見極めが鋭い時には良い打撃ができるといったタイプです。
更新日時:2011.02.20

将来の可能性

  守備・走力のレベルも悪くないですし、高校生としては、かなり完成度の高い打撃技術の持ち主です。ですが、プロに混ぜてしまうと売りするほどの特徴が今のところ見当たりませんし、打撃は木製バットではかなり苦労する要素が多いです。  もし上のレベルの野球を意識するのであれば、こういった課題を早くから見直して行くことが求められます。まずは「柔らかさ」を意識したプレーに心がけて欲しいと思います。個人的には、ドラフト候補と言うよりは、六大学や東都などでの活躍を期待したいタイプの好選手でした。
更新日時:2011.02.20

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