竹内 勇太選手 (城南)

竹内 勇太

球歴:城南

都道府県:徳島

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

徳島城南ではエース番号を背負い、打順では4番を任されるなど絶対的な選手です。交流試合で彼のプレーぶりを見ることができたので、取り上げていきたいと思います。 恵まれた体つきから直球は最速140キロを越え、通算本塁打も20本を超えるというように投打にスケール感を感じさせる選手。ただ、結論を先に言うと投手よりも野手としての可能性を推したい選手です。 【投手】 (フォーム) 軽く振りかぶって足をすっと上げて軽く溜めて、やや捻りを深めにとりオーバーから投げ込んできます。長身を活かし真上から角度をつけてくるように投げ込んできます。 グラブは斜めに使うものの、やや開きは早いでしょうか。腕は体から隠せており出どころはまずまず抑えられていると思います。 腕の振りは力強く、肘も鋭角に使えていますがもう少ししならせることができると良いかなと思います。 グラブの抱えはやや甘さがありますが、投げ終わりのバランスは悪くないです。 (投球面) 直球はどちらかというと球威型で空振りを奪う球質ではないかなと感じます。 変化球はスライダー・カーブ・フォークと一通り投げ、直球とカーブを主体に投球を組み立てます。 内と外の投げ分けができており、甘く入ってくることはないので制球に破綻はありません。 投手としては三振をバンバン奪うタイプではなく、直球と変化球を織り交ぜ打たせて取るという投球です。実際に昨秋の公式戦では47回を投げていますが、奪三振は28とそれほど多くありません。また、先日行われた沖縄尚学との交流試合でも完投こそしましたが、奪った三振は1つであり、そういった点に表れていると思います。 (まとめ) フォームや投球に何かしら課題があるというわけではありません。もちろん細かい部分では気になるとこがありますが、全体的に大きな破綻はないです。 ただ、直球や変化球のキレが物足りないなという印象で、各打者が一打席目から自分のスイングをしてキチッと捉えられ、角度を感じさせる球筋でこそありますが苦も無く振りぬかれている点は気になりました。 こういったところを見ると、全国レベルの打線や打者を相手にするにはちょっと物足りないかなと感じます。 【打者】 (フォーム) グリップの位置は耳の辺りと高く、深めに捕手寄りに引いて構えます。 スクエアにし、腰を適度に落とすので体に変な力が入っているようには感じません。 軽くバットを寝かして、揺らしながらリズムを取り投手が着地した後に始動し、足をあまり上げず軽くクローズに踏み込み振ってきます。 スイングは力強さを感じるものの、ヘッドスピードをもう少し増していって欲しいですね。フォロースルーも高く、深めにきっちり取るので飛ばすことができる選手です。 つま先がやや投手方向に向いていると感じるので膝の開きはやや早いかなと思いますが、腰の開きは抑えられております。また、踏み込んだ足元は崩れることないのは良いところですね。 頭の位置はそれほど動いてないかなと思います。 内を捌けるかについては良く分からず。 膝や下半身もそれほど硬くはなく、使える選手です。ただ、柔軟にというほどではないのでこういったところが更に良くなると良いのではないでしょうか。 打者としては変な癖もなく、土台の良い構えだと感じます。下半身をより使えるようになることと、グリップが内に入りすぎている印象なのでもう少し緩和するとリストワークに余裕が出て更に良くなるのではないでしょうか。 (打撃面) 通算本塁打に表れているように強打をウリにする選手。また1年生から4番に座っているということもあり、打席では非常に雰囲気を感じさせます。 球の見極めに良いものがありますし、クローズに踏み込むということもあって外の球を強く叩くということを意識しています。 リストワークに硬さがあるのでまだキチッと芯で捉えることができているわけではないですが、下半身などもある程度つけるのでミートは悪くありません。 状況に応じた打撃もできるので強打だけではないタイプです。秋の公式戦でも松原と並びチームトップの9打点を挙げているところからも伺えると思います。こういったところもありチームからの信頼も非常に厚いのではないでしょうか。 (守備・走塁面) マウンドに上がらない時はレフトについております。守備面は無難にこなしておりました。 投手もこなしていることもあり、それほど野手としては守備練習をしていないと思うのでこれから練習を積んで鍛えていけば、地肩も強いでしょうからライトを任せられる選手になるかなと思います。 足はそこまで速いというわけではないですしウリにするタイプではないですね。
更新日時:2011.03.18

将来の可能性

既に述べたように野手としての可能性を推したい選手です。 打者としての資質は、全国でもトップクラスではないかと思います。 責任感も強く気持ちも強い選手だと感じます。 打席に入っていくまでの所作などを見るとまだまだ細かい部分にまで意識を持って行動していないように感じます。 しかし、そう言った点を改善すると更に上のレベルにいけるでしょうし、プロ入りという道も見えてくるのではないでしょうか。 選抜という全国の舞台という貴重な経験を糧に成長して欲しいですね。それを楽しみにしたいです。
更新日時:2011.03.18

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