尾松 義生選手 (明徳義塾)

尾松 義生

球歴:明徳義塾

都道府県:高知

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:175.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 秋季大会では、安定したマウンド捌きでチームを選抜に導きました。2011年度の、明徳義塾の主戦候補です。  オーソドックスなフォームの左腕で、球速は、常時120キロ台前半~中盤ぐらいでした。ただMAXでは、133キロまで到達していると言われますが、力でねじ伏せるタイプではありません。そのことは、秋に182回2/3イニングで、奪三振が116個の数字から伺われます。この数字を計算すると、1イニングあたり0.64個の奪三振率。通常奪三振率が高い投手と言うのは、この数字が0.80個以上を記録するぐらいが目安。0.5個前後と言うのは、打たせて取る投手だと考えて間違いありません。  ストレートとカーブとのコンビネーション中心に、スライダーを時々交えます。四死球率は、182回1/3イニングで53個ですから、29.1%です。一つの制球の目安としては、登板回数に対し、四死球が1/3(33.3%)以下であることが大きな目安であり、その点では四死球で自滅するタイプではないことがわかります。ただ実際その投球を分析してみると、ストライクゾーンの枠の中にはボールを集められますが、枠の中での細かいコントロールはなく、甘く高めに入った変化球を痛打される傾向にあります。  牽制に関しては、平均的。フィールディングは、まずまずの動きを魅せます。ただクィックは、1.2~1.35秒ぐらいかかっており、プロの基準である1.2秒に比べると、やや投げ込むまでに時間がかかります。牽制を鋭くしつつ、素早く投げ込める技術の習得が求められます。
更新日時:2011.02.06

将来の可能性

 秋までの投球を観る限り、新チーム結成間もない相手だったこそ、この球威・球速でも抑えられたのかなと思います。秋の内容のままだと、選抜ではかなり苦しいかなと言う印象で、投球の精度の向上・ボールの威力のレベルアップが不可欠です。ただ試合を壊さないでまとめられる投球センス・コントロールはあるので、監督さんとしては安心して起用しやすいタイプ。ただ打力のある全国レベル相手の時に、それをかわすだけの投球ができるのかが、今後のポイントだと思います。まだまだ彼自身も成長過程でしょうから、一冬越えた成長に大いに期待して見守りたいと思います。
更新日時:2011.02.06

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です