糸原 健斗選手 (開星)

糸原 健斗

球歴:開星

都道府県:島根

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:175.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

昨年初めて観た時から、三拍子バランスの取れた強打者として注目してきた糸原 健斗。この春の選抜では、プロ注目の逸材として、多くのスカウトから熱い視線が注がれた。その一方で私は、昨年よりも劣化しているのではないかと言う不信感を、むしろ持ってしまったのである。プロの評価とは裏腹に、私の中での評価は急降下したのであった・・・。 (守備・走塁面) 昨年までは、塁間を4.15〜3.95秒台前半で走り抜けられるなど、その走力は、プロに混ぜても俊足の部類。一昨年の秋の成績が、28試合で13盗塁だったのに対し、昨年の秋は、35試合で26盗塁と、数字の上では、積極的に盗塁を決めていることになる。ただ走塁に関しては、センバツの1試合だけではよくわからなかった。 ただ三塁守備に関しては、昨年までは打球への反応・フットワークなど好かったので、将来は二遊間も担えるのではないかと期待したいが、選抜では少し危なっかしい動きを魅せていた。地肩も弱くはないが、けして強肩ではない。むしろ守備に関しては、昨年までの方が上手かったのか、たまたまそう見えただけなのだろうか?ちなみに秋の成績は、35試合で失策5。これをプロ野球の144試合で計算してみたら、年間20個以上のエラーをする計算になる。こう考えると、安定感に欠ける三塁手と観る方が妥当であろうし、少なくても一冬を越えて、守備が見違えるように上手くなったようには思えない。走力は昨年よりも成長している可能性がある一方、守備に関しての不安は拭えない。 (打撃内容) この選手の良さは、コースに逆らわない打撃と、外角の球でもきっちり捉えられる打撃センスにあった。打撃の準備段階である「トップ」を作るのも遅れ気味で、速いボールに立ち後れる可能性がある。ただボールを捉えるまでのスイングには大きなロスはなく、フォロースルーまで綺麗に腰の回転を活かして振り抜かれている。そういった球の捌きの良さは、この選手の最大の魅力なのだ。ただ昨年から、それほどヘッドスピードや打球の鋭さにも変化がなく、素材としての凄み・スケールに成長が観られなかったことは残念でならない。
更新日時:2010.05.12

将来の可能性

 センバツの1試合だけでは、よくわからない部分も多かった。ただ昨春からは、それほど大きな成長が感じられなかったことは残念。好打者タイプなので、守備でのアピールに欠けるところもマイナス点。更に三塁を担う割には、長打力・体格などが物足りない点なども考えると、高卒でプロに行く素材と言うよりは、大学・社会人タイプの好選手なのではないかと言う気がしてならない。そのため春の時点では、指名リストに入れようと言う気にはならなかった。夏まで注目して見続けたいとは思うが、昨年の選抜の方が良かったのではないかと言う印象しか残らず、あくまでも候補の一人として、今後も見守ってみたい。プロでいえば、いずれは岩村 明憲(パイレーツ)のような、強打の三塁手になって欲しい。
更新日時:2010.05.12

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