石田 健大選手 (広島工)

石田 健大

球歴:広島工

都道府県:広島

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:178.0 cm

体重:85.0 kg

学年:卒業

寸評

延長10回、0-1でサヨナラ負け――。 負けた悔しさがあったが、この試合で好投したことが自信へとつながった。 昨春の中国大会1回戦。立正大淞南の好右腕・崎田聖羅とがっぷり四つの投げ合いを演じ、延長戦へ突入。サヨナラ負けを喫したが、背番号11をつけた2年生左腕の噂は県内外に広がっていった。 その好投には、一つのキッカケがあった。2年春頃まで130キロちょっとのストレートとカーブのみで勝負していた石田だが、昨年5月のゴールデンウィークに転機が訪れた。練習試合前、投球練習を行っていた石田に沖元監督(当時は部長)が「スライダーを投げてみたら」とアドバイス。石田は試しに投げてみた。沖元監督が「試投もなかなかの球を投げた」というだけあって自身も手応えを感じた。その後、のみ込みが早い石田は、これをみるみるうちに自分のものにしていった。 さらにこのスライダー習得は相乗効果を生み出すポイントとなった。いままで以上に腕が振れるようになり、球のスピードがグングン加速、135キロの域を一気に超えていった。 広島工の近くにある広島市立仁保中学時代は野球部に所属し、2年生からエースとして活躍。高校入学後、1年夏からベンチ入りし、2年春にはエース格に。地元育ちのサウスポーが次第に本領を発揮してきた。 そしていまや“中国屈指のサウスポー”の呼び声が高い投手に。 一冬越えて数ヶ月で体重も7キロ増。一回りスケールアップし、下半身が安定してきたことにより、今春には140キロ超を連発できる勢い。それに加え、キレあるスライダーと外側にキレて落ちるチェンジアップの質も本物だ。 自信を得た“キッカケの春”からもうすぐ1年が経とうとする。 訪れる春から集大成の夏に向って、石田健大は今日も黙々と投げ込んでいる。
更新日時:2010.03.18

将来の可能性

安定したフォームから抜群の制球力、球持ちがよくグーンと低目にくるストレートの球質、同校グラウンドで計測不能の遠投110m以上の地肩の強さなど投手としてのポテンシャルはもちろん、メンタル面でも光るものがある。 ズバッと内角に投げ込む攻めの気持ちがあり、まず崩れることはないといえる自分自身の強さ、自ら進んで黙々と練習をする努力家で、周りから好かれるという性格もセールスポイントだ。 ちょっと面白いエピソードがある。 ある日、ミーティングをしようと部員が集まると石田がいない!?探してみるとミーティングに気付かず一人黙々と学校の周りを走っていた。いい意味、練習に没頭しすぎたというほどの“練習の虫”なのだ。 すでに数球団がチェック済。 今年の“高校生屈指の左腕” そんな言葉も大げさに聞こえないのは気のせいではない。
更新日時:2010.03.18

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