選手名鑑

寸評
今年の浦和学院(埼玉)のキーマンといっていいのが、金田優太内野手(3年)だ。川口市立芝西中時代は軟式日本代表を経験している。
■まさかの日本代表入り
川口市立芝西中時代は県内でも上位の成績を残していない。それでも金田の潜在能力が高く評価され、日本代表入り。金田は「まさか日本代表になれるとは思わなかったです。それでも非常に良い経験となりました」と振り返る。上加世田頼希投手(敦賀気比)のパフォーマンスに驚かされたようだ。
そして浦和学院の環境や練習の雰囲気に惹かれ、進学を決意する。
■2年夏に投手として飛躍
2年春にベンチ入りした金田は巧打を発揮し、活躍を見せたが、大きく活躍を見せるのは夏の大会から。リリーフ、遊撃手として活躍を見せ、「怖いもの知らずで抑えることができた」と振り返る。この大会の活躍から大きく注目度が上がる。
■主力投手としての責任を感じた2年秋
2年秋はさらに重要な役割を任されることも多くなり、「今までは宮城と自分の2人で1試合だったけど、1人で1試合というのが多くなりました。そこで投げる難しさを感じました」と語った秋の公式戦では防御率3.20。それでも、緊張がかかる試合で投げたことが大きな経験となった。そして昨秋最後の練習試合となった二松学舎大附(東京)戦で最速143キロをマーク。着実に成長していった。
■冬場に10キロ増
さらなるパワーアップを目指し、体づくりに取り組んだ金田は、181センチ、70キロだったサイズが、181センチ、80キロにアップ。昨夏の練習前は細い印象しかなかったので、今年2月の取材に訪れた時、がっしりした体型を見て驚かされた。
■投手よりも遊撃手としてアピールしたい
金田は投手よりも、遊撃手として勝負したいという。その中で「送球には自信があります」と語るように、深い位置からでもダイレクトスローできるコントロールと強さがある。甲子園では遊撃手からのスローイングに注目してほしい。打者としてもインサイドアウトで振り抜き、広角に安打を連発する。
凛々しい顔立ち、華やかなプレースタイルを見ると、甲子園で活躍すれば人気選手になる可能性を秘めている。
情報提供・文:2022.03.17
河嶋 宗一
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