岡本 陸選手 (専大松戸)
<レポートより抜粋>
選抜甲子園を終えてから、最初の公式戦となった専大松戸。
先発マウンドには背番号11の岡本 陸が上がり、この岡本がエース・深沢 鳳介との「二枚看板」に名乗りを挙げる好投を見せた。
「初戦で固さがあったので、初回は意識した」と振り返るように、いきなり144キロを計測するなど序盤から飛ばした。直球は常時130キロ台後半、スライダーなどの変化球でカウントを整える器用さも見せ、ランナーは出すものの銚子商打打線に得点を与えない。
岡本は3回以降は変化球中心の配球に切り替え、銚子商打線に的を絞らせない。
「スタミナ不足を自覚しないと」と語るように、7回頃からは球威が落ちて中舘宙にマウンドを譲ったが、それでも7回を投げて5安打無失点、6奪三振は大きな自信となっただろう。試合は専大松戸は5対0で勝利し、3回戦進出を決めた。
試合後、専大松戸の持丸修一監督は「岡本は春のキーマンです。深沢に次ぐ投手陣がいないと夏を戦うことは出来ません。後半はバテましたが、まずまずの投球です」と語り、岡本の投球を評価した。
またキーマンに指名された岡本も、この春に懸ける並々ならぬ思いを口にした。
「甲子園でも投げたい気持ちはありましたが、深沢で負けたことでとても悔しい思いをしました。成長した姿を見せたかったので、この春の大会に懸ける思いは強いです。今日はスピードは出ましたが、次はチームに流れを持ってこれる投球をしたいと思います」
深沢頼みの側面も垣間見えていた専大松戸だが、岡本の台頭はチームにとって大きな材料だ。次戦以降も注目だ。
更新日時:2021.04.29
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