ヤクルト奥川の同期・武岡龍世が1軍キャンプへ 代打の神様と同じく3年目で飛躍のチャンスつかむか
高校時代の武岡 龍世(八戸学院光星)
2021年、20年ぶりの日本一に輝いたヤクルト。2022年シーズンは連覇に挑戦する1年として、2月のキャンプからその第1歩を踏み出していく。
キャンプに参加する選手たちの振り分けが先日発表され、チームの主軸・村上 宗隆内野手(九州学院出身)をはじめ、若きエース候補・奥川 恭伸投手(星稜出身)は1軍に召集された。
他にもチームの主力や期待の若手なども呼ばれたが、そのなかに高卒3年目・武岡 龍世内野手(八戸学院光星出身)の名もあった。
奥川と「同期」のドラフト6位でプロ入りを果たした高卒3年目。当時はU-18にも選出され、奥川とともに世界を相手に戦った経験を持つ。甲子園にも出場実績があり、同世代の中では豊富な経験を積んでNPBの世界に飛び込んだ。
ここまで2年間で1軍出場は6試合。ほとんどをファームで過ごし、腕を磨くのに時間を費やしてきたが、2年間のファームでの成績を振り返ると、着実にステップアップしている。
<2020年>
72試合 打率.218(238打数52安打)
2本塁打 14打点 3盗塁 出塁率.305 長打率.286 OPS.591
<2021年>
88試合 打率.263(312打数82安打)
2本塁打 35打点 2盗塁 出塁率.327 長打率.365 OPS.692
出場機会を増やすだけではなく、打率をはじめとした数字を向上させた。ファームのレベルに徐々に慣れてきて、キャンプで1軍に抜擢されたことも納得できる。
2021年シーズンは代打の切り札として活躍した川端 慎吾内野手(市立和歌山商出身)も2年目までは1軍の出場機会は少なかったが、3年目から徐々に増やして6年目になる2011年に117試合出場を果たした。
同じ内野手である武岡も同じような成長曲線を描けるか。同期・奥川の背中を追いかけて3年目は「ジャンプ」の1年にしたい。
(記事:田中 裕毅)