News

西武の2軍最多投球回は本田、若手の台頭が望まれる

2021.12.16

西武の2軍最多投球回は本田、若手の台頭が望まれる | 高校野球ドットコム
上間 永遠

 2軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。

 そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の投球回数上位5人を振り返ってみたい。

 西武の2軍で最多投球回となったのは、東北学院出身の本田圭佑投手(97回)だった。チーム最多の16試合に先発し8勝3敗、防御率2.32と好成績を残した。勝率.727はイースタン・リーグトップで勝ち星と防御率はともにリーグ2位。2軍では圧倒的な結果を出した。しかし1軍では6試合の先発で0勝3敗、防御率4.21と苦しんだ。また1試合も6回以上を投げることができなかった。来年は大卒7年目で29歳となる。そろそろ1軍に定着したいところ。

 本田に続いたのが、柳ヶ浦出身の2年目、上間永遠投手(74回)。14試合で7勝3敗、防御率1.58と規定投球回には届かなかったものの結果を出した。4月には1軍デビューも飾り5試合に先発。4月27日のロッテ戦ではプロ初勝利を挙げた。しかし11月にトミー・ジョン手術を受けたことで来シーズンは育成契約。リハビリから復帰を目指すことになる。

 チーム3位は、沖縄尚学出身のアンダースロー與座海人投手(61回)だった。與座も規定投球回には未到達ながら防御率1.33と安定した投球を披露。1軍でも自己最多となる15試合(先発5試合)に登板。1勝1敗1ホールド、防御率2.79と好内容。序盤は中継ぎ起用がメインだったが、後半戦では4試合に登板しすべて先発だった。いずれの試合でも5回以上を投げ2失点以下と先発の役割を果たしている。

 敦賀気比出身、ベテランの内海哲也投手(60.2回)と、樟南出身で2年目の浜屋将太投手(60.1回)が僅差で続いた。2軍では内海が5勝2敗、防御率3.26、浜屋も5勝2敗、防御率3.28と結果はほぼ同じだった。1軍では内海が2試合(2先発)で1勝0敗、防御率7.71だった。初登板となった6月3日の巨人戦では2回3失点と試合を作れなかったものの、翌週のDeNA戦では5回3失点の内容で白星を挙げている。

 浜屋は8試合(8先発)でQSは1度もなく、6回を投げきったのも1試合だけ。4月3日のソフトバンク戦で5回1失点の内容で白星を挙げたが1勝6敗、防御率6.63とシーズンを通して結果を残すことができなかった。

<西武2軍・投球回数上位5人>

本田圭佑(97回)
17試合 8勝3敗 防御率2.32

上間永遠(74回)
14試合 7勝3敗 防御率1.58

與座海人(61回)
12試合 3勝2敗 防御率1.33

内海哲也(60.2回)
14試合 5勝2敗 防御率3.26

浜屋将太(60.1回)
12試合 5勝2敗 防御率3.28

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.14

慶應&大阪桐蔭が四国の5チームに伝えた「全国で勝つための方法」とは!? 香川・徳島招待試合がもたらした財産

2024.06.14

【群馬】甲子園春夏連覇に挑む健大高崎は勢多農林と藤岡北の勝者と対戦、同ブロックに桐生第一【2024夏の甲子園】

2024.06.14

【北海道】名寄支部では、稚内大谷が名寄と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.10

【福島】いわき光洋、平工が勝利<春季支部選手権大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得