試合レポート

岡山学芸館vs金光学園

2019.07.28

岡山学芸館、個の力を発揮し、2年連続の決勝へ!

 岡山学芸館が早々と試合を作り、試合を制した。1回裏に2点を先制すると、4回裏には中川響の適時二塁打で1点追加。5回裏には打者一巡の攻めで、計5点を奪い、8対1と点差を広げた。この試合は岡山学芸館の個の力が目立った試合だった。

 6回まで1失点の好投を見せた中川響。180センチ80キロと恵まれた体格から投げ込む直球は常時135キロ前後を計測し、威力あるストレートを投げ込んでいる。球速については球場内の表示でも135キロ~143キロとたびたび140キロを計測しており、威力あるストレートは素晴らしいものがある。120キロ前後のスライダーを投げ分けるスタイル。この試合では追い込んでからの粘り強さがあった。

 打者では知念大輔(3年)が良い。163センチ71キロと小柄ながら太ももが太く、力強さとアグレッシブさを兼ね備えたショートストップ。遊撃守備は少なかったが、シャープなスイングから繰り出す力強い打球は魅力で、身のこなしの良さから一目でよい選手とわかる選手だ。

 また4番打者の長船滉大も正確性の高い打撃で、切り開く勝負強さを持った右打者。5番・丹羽淳平は180センチ74キロと今年のチームでは体格の良さが目につく左の強打者で、弧を大きく描いたスイング軌道は光るものがある。

 そして7回から登板した仲村 竜(1年)は楽しみな1年生だった。184センチ76キロとベンチ入りした選手の中でも最も体格が良い。左足をゆったりと上げてからきれいな旋回から投げ込む右の本格派で、常時135キロ~138キロを計測し、球場内のスピードガンでも140キロを計測。威力あるストレートはエース・中川と同等のものがある。カーブ、スライダーについてはこれから練習する必要があるが、うまく育てていけば、岡山を代表する剛腕へ育てる可能性を持った逸材だった。

 選手の個々のポテンシャルは全国レベルのものがある。それを証明するために倉敷商戦はなんとしても勝利して甲子園を目指すだけだ。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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