「令和の怪物」に勝算あり、「開幕投手」で楽天に挑むロッテ佐々木朗希
ロッテ・佐々木朗希投手
秋の大舞台がスタートする。プロ野球のクライマックスシリーズ・ファーストステージが6日に開幕。セ・パ両リーグの2、3位チームがファイナルステージ進出を狙って、今季最後の決戦第1ラウンドに挑む。
この大事なシリーズで、パ・リーグの2位、ロッテ井口監督が初戦の「開幕投手」に指名したのは、「令和の怪物」こと、佐々木 朗希投手(大船渡出身)だ。高校時代から160キロ以上をマークし、プロ2年目の今季は11試合に登板して、3勝2敗、防御率2.27の成績を収めた。シーズン終盤では、安定した投球を見せ、成長ぶりを見せていた。
2年目ながら、今季対楽天となると、井口監督が指名した理由もうなづけるデータを残した。リーグではトップクラスとされる投手陣を誇る楽天投手と投げ合って、互角の勝負を演じてきた。
8月28日(楽天)
ロッテ佐々木 朗希
〇5回19人83球3安打5奪三振2四死球0失点0自責
楽天岸孝之
●5回26人100球10安打2奪三振2四死球5失点5自責
9月10日(ZOZO)
ロッテ佐々木 朗希
ー8回26人99球2安打9奪三振0四死球2失点2自責
楽天田中将大
ー8回29人120球4安打7奪三振1四死球2失点2自責
10月7日(ZOZO)
ロッテ佐々木 朗希
ー7回27人88球4安打8奪三振1四死球2失点1自責
楽天則本昂大
ー7回29人120球5安打11奪三振3四死球2失点1自責
楽天戦3試合は、名だたる投手と投げ合った。そして、岸には「投げ勝って」いる。元ヤンキース右腕の田中、過去奪三振王に輝いた則本昂とも互角に張り合った。楽天の第1戦先発は則本昂だが、2年目剛腕は臆することなく、自信をもってマウンドに上るだろう。
データとしては少ないが、佐々木朗が今季対戦したパ・リーグの中でも、楽天に悪いイメージはない。
オリックス 2試合1勝0敗、防御率1.64
楽天 3試合1勝0敗、防御率1.35
ソフトバンク 1試合0勝1敗、防御率5.06
日本ハム 2試合0勝1敗、防御率1.64
西武 1試合0勝0敗、防御率3.60
ファーストステージを突破すれば、ファイナルステージでは優勝したオリックスが相手になる。もつれてくれば登板する可能性も出てくるが、こちらも今季の対戦としてはいい数字を残している。当然、楽天打線は佐々木朗を「丸裸」にして襲い掛かってくることは間違いない。2年目の飛躍を証明するためにも、佐々木朗が勝負のマウンドに挑む。