進化を続ける次世代の大砲候補・野村佑希(花咲徳栄) 成長を感じさせるフォームの変化
野村佑希(花咲徳栄出身)
プロ2年目を迎える野村佑希(花咲徳栄出身)が少ないチャンスを掴もうと猛アピールを続ける。
4日の千葉ロッテとの練習試合で3番・サードでスタメン出場すると、いきなり初回に千葉ロッテ先発・西野 勇士(新湊出身)からレフトスタンドに突き刺すホームランを打って見せた。中継ぎやクローザーとして1軍で活躍する西野からの一発は野村にとってアピールになったはずだ。
7日の横浜DeNA戦でも櫻井周斗(日大三出身)からヒットを放っており、少しずつアピールをしている。その野村だが、高校時代と比較をすると、甲子園の時は構えはオープンスタンスだったが、スクエアに構え方が変わった。これによって身体のひねりが小さく抑えられるようになった。
またトップの作りもあまり高く上げずに、小さな動きになったことで、対応力が上げようとしているのが見てわかる。その一方で、トップを大きく作らないことでボールまでの距離が作るのが難しくなるが、4日のホームランを見ると、トップができてから下半身主導から動き出し、全身の力をボールに乗せていることがわかる。
野村は、ドラフト直前の時の取材でも「身体全体を使って振らないとボールが飛ばないので、とにかく身体を使うようにしています」と語ったように、全身を使ってスイングをすることの重要性を既に理解していた。
2019年シーズンは途中で怪我に見舞われたが、2軍で75試合に出場するなど、経験を積んだ。今年は同期の万波中正(横浜出身)が1軍キャンプからスタートしたが、ここからの野村の巻き返しにも注目したい。
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