桐生高コーチ・河原井正雄氏(元青学大監督)が育てた逸材たち なんと名球会入りが2人!
青山学院大時代の河原井正雄氏
大学野球界屈指のレベルの高さを誇る、東都大学野球リーグ。その厳しさから『戦国東都』という異名で呼ばれているのは、野球ファンなら耳にしたことがあるだろう。
そこに現在2部リーグに所属する青山学院大は、これまでにリーグ戦12回の優勝に、全日本大学野球選手権4度の優勝など成績を残す名門校。この記録を残したのが、河原井正雄氏だ。
同校のOBとして1987年に監督に就任すると、2014年の秋季リーグ戦までチームを指揮。4年ぶりとなる2018年の春に復帰するも、同年の秋リーグを最後に勇退。だが東都リーグで一時代を築き上げてきた名将の指導の下、数多くのOBがプロの世界へ飛び込んでいる。
・井口資仁(千葉ロッテマリーンズ監督 國學院久我山出身)
・小久保裕紀(前侍ジャパン日本代表監督 星林出身)
・石川雅規(東京ヤクルトスワローズ 秋田商出身)
・下水流昂(東北楽天ゴールデンイーグルス 横浜出身)
・東條大樹(千葉ロッテマリーンズ 桐光学園出身)
・吉田正尚(オリックス・バファローズ 敦賀気比出身)
・岡野祐一郎(中日ドラゴンズ 聖光学院出身)
数多くのOBの中から上記の選手たちをピックアップしたが、特に存在感を示すのは井口監督ではないだろうか。
大学2年生の1994年の秋に三冠王を獲得するなど、今もなお数々のリーグ記録を持つ東都リーグが誇るスーパースラッガー。1996年のドラフトで福岡ダイエーホークスに1位指名で入団した。その後、MLB、NPB通算で2254安打を放ち、名球会入りを果たしている。
他にも2017年の第4回WBCで監督を務めた小久保氏は現役時代、413本塁打、2041安打を放ったスラッガーとして活躍。
そして現役では、現役最多の171勝を挙げている石川投手、中継ぎで活躍する東條投手やプレミア12にも出場したスラッガー・吉田(正)選手。そして今年のドラフトで指名を受けた岡野投手が、河原井氏の指導を受けてプロの世界へ飛び込んだ。
そんな名将が、今年から母校である桐生高校からのオファーを受けてコーチに就任。今秋は県大会2回戦で姿を消したが、河原井氏の指導を受けて変革が起きる可能性は十分にある。来春以降、群馬を沸かせるのは桐生高校かもしれない。またそのカギを握る、河原井氏の指導術に注目したい。
(記事=田中 裕毅)
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