試合レポート

修徳vs淑徳巣鴨

2018.07.18

修徳1年生右腕・多々見が好投!5回コールド勝ちでベスト16!

 初戦で強豪・岩倉と対戦し、勝ち上がってきた修徳。対するは郁文館を破って4回戦まで駒を進めた淑徳巣鴨である。淑徳巣鴨は勝ち進むごとに応援の数も多くなってきた。学校を上げて応援しようとする気概が見える。

 修徳の先発マウンドに登ったのは1年生右腕・多々見敢太だった。177センチ67キロと手足が長く、なで肩の投手体系。左足をじっくりと上げていきながら、右足を真っすぐ伸ばしていきながら、重心を深く沈めながら着地を行い、内回りのテークバックからしっかりと肘を上げていき、体の近くで腕が振れる。球持ちも良く、体重移動もしっかりしているので、球速は130キロ前後ながら、回転数の高いストレートを投げこむ。さらに120キロ前後のスライダーの精度も良く、100キロ前後のカーブも悪くない。しっかりと体づくりをしていけば、球速はもっと速くなりそう。

 投手としての素材は2011年のエース・高橋史典(現・SUBARU)以来の逸材ではないだろうか。今後の進化が楽しみな逸材である。

 打線は2回裏に淑徳巣鴨の先発・白壁をとらえ、無死一、三塁から7番染田の痛烈な左前適時打で1点を先制。さらに一死二、三塁から多々見が適時打を放ち、3点目。さらに一死満塁から3番坂本大起(3年)が内角直球を振り抜き、満塁本塁打。さらに7番染田の適時二塁打で2点を追加し、2回裏に一挙9点を入れる。さらに4回裏にも4番牧野の適時二塁打や7番染田の4打点目となる適時打で、2点を入れ、11対0と点差を広げた。

 5回表、修徳は2番手左腕の高橋歩(2年)が0点に抑え、11対0で5回コールド勝ち。5回戦進出を決めた。春は初戦敗退だったとはいえ、ここから立て直して、ベスト16まで勝ち進めた修徳の総合力の高さは見事だった。

 このまま状態を高め、強豪校を打ち破る実力を身に付けていきたい。

(レポート=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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