都城vs日向工
若き監督率いる新生都城。進化に注目!
濵田(都城)
前回大会(昨秋)の閉幕から少し経った10月下旬。都城の監督が辞任するとの情報が飛び込んだ。
約3年間、都城に選手を集め、育て、特に今チームの夏にかける思いが強い監督だっただけに、まさかのタイミングでの辞任は衝撃だった。
よって、「プロ注目右腕の山本由伸を擁する都城」を、昨年11月から率いるのは、石原 太一監督(満23歳)。
「しばらくチームがバラバラになり、練習試合でも全く勝てなかった。1月から少しずつ選手たちがまとまりをみせてくれて、やっとチームとして機能してきた」と言うほど、スタートしたばかりのチームに石原監督が求めるのは、「2番手・3番手投手がしっかりといて、山本由伸だけに頼らないチーム」、「あたり前のことを、あたり前にできるチーム」だ。
そのため、公式戦初采配となった初戦で、投手としてのみならず、打者としても、山本由伸を起用することはなかった。
都城は濵田が先発し5回まで無失点。都城打線も爆発し5回終わって都城8対0日向工。このままいくとコールド勝利ペース。と、ここまでは順調だった。
しかし、6回以降、日向工の粘りを食い止めることができず、ずるずると7失点。
コールドどころか、日向工に勝機の光が差しこみそうな勢いまで迫られるなか、8回二死からは瀬戸口がマウンドに上がって試合を締めた。
「終盤は相手のペースに合わせてしまったところがある。ただ、チームとしてゲームの流れがつかめたところは良かった。」と、石原監督。
一冬で体重約10キロ増、見違えるように線が太くなったエース山本由伸が、今後どのようなピッチングをみせるか?新生都城がチームとしてどのような進化をみせるか?
次戦以降の戦いに注目が集まる。
(写真・文=三角 竜之)
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