東京成徳大高vs都立青山
両チームで19安打
シーソーゲームを東京成徳大高が制する!
序盤から点の取り合いになった東京成徳大高vs都立青山。得点合戦に終止符を打ったのは12安打で11点を奪った東京成徳大高だった。
1回は都立青山先発・卯木、東京成徳大高先発・猪又ともに3四死球を与えるなど制球が定まらず、卯木は1失点、猪又は2失点と両投手が失点する。その猪又は3回表に自身のバットで2点適時3塁打を叩き出し逆転に成功した。
しかし、5回表の打席でセカンドゴロを打ち、1塁を駆け抜けた後、猪又に異変が起きる。足を引きずり苦悶の表情を浮かべる。治療を受け再びマウンドに上がるが、何度も屈伸を繰り返した。その後、同点にされるなどピッチングを立て直すことができず、5回途中に馬場に交代する。二死2塁で猪又に代わってマウンドに上がった馬場であったが、4番・岸に2塁打を打たれ再びリードを許してしまう。
1点ビハインドで迎えた6回、野手が奮起する。先頭の8番・増田から四球を含め7人連続で出塁する。相手のミスも重なり、一気に5点を取る。その後、8回にも都立青山のエラーが重なり、ダメ押しの3点を追加し、さらに点差を広げた。
一方、都立青山も7回にランナーを溜めるも東京成徳大高・馬場の前に最少失点に抑えられる。6点の点差を付けられた最終回、先頭・大西が右前安打で出塁。バッテリーミスもあり、大西は2塁まで進む。このチャンスに高田が中前安打を放つとセンターが打球を後ろに逸らし、大西がホームまで帰り1点を返す。しかし、後続の打者が続かず、1点止まり。反撃及ばず1回戦で姿を消すこととなった。
シーソーゲームを制した東京成徳大高は13日に淑徳と対戦する。エース・猪又の足の調子も気になるところだ。しかし、今試合で何度リードされても食い下がる粘り強さを見せた。これを武器に次の試合も勝ちを取りにいく。
(文=編集部)