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平成の怪物が誕生、松坂世代がセンバツ第70回記念大会を彩った

2023.01.23

平成の怪物が誕生、松坂世代がセンバツ第70回記念大会を彩った | 高校野球ドットコム
高校時代の松坂大輔(横浜出身)

 今年、第95回センバツ大会は3月18日に開幕する。今年は記念大会で4枠増枠となり36校が出場。5回大会ごとに行われてきた記念大会の歴史を紐解いてみることにする。第8弾は1998年(平10)の第70回大会。

 高校野球ファンのなかでは記念大会中の記念大会といっても、異論はないだろう。なぜなら、「松坂世代」の大会だったからだ。

 「平成の怪物」がそう呼ばれ始めた大会でもあった。横浜(神奈川)の右腕エース、松坂 大輔投手のための大会だったと言っても過言ではない。前年の明治神宮大会で優勝したチームは、センバツでも強さを発揮する。2回戦の報徳学園(兵庫)戦で松坂は春夏通じて甲子園で初めてプロのスピードガンで球速「150キロ」の大台を突破。初戦を突破すると3回戦ではのちに横浜(現DeNA)、巨人で活躍する東福岡(福岡)のエース村田 修一投手と投げ合って、2安打完封で勝利する。準々決勝では郡山(奈良)を5安打完封。準決勝ではPL学園(大阪)を3対2で破り決勝へ。決勝は関大一(大阪)の久保 康友投手と投げ合い、4安打完封劇で締めくくった。松坂だけでなく、チームの総合力でも横浜の強さが目立った大会だった。

 村田、久保以外にも、沖縄水産(沖縄)の新垣 渚投手(元ソフトバンク)、敦賀気比(福井)の東出 輝裕内野手(元広島)、創価(東京)の小谷野 栄一内野手(元日本ハムなど)、日大藤沢(神奈川)の館山 昌平投手(元ヤクルト)ら「松坂世代」がセンバツの舞台に立っている。

 出場は史上最多36校。この大会から開会式、閉会式で高校生が司会を務めることになり、「応援団賞」の表彰がスタートした。

<第70回大会出場校>

【北海道】
北照(初出場)
苫小牧東

【東北】
光星学院(青森)
仙台育英(宮城)

【関東】
常総学院(茨城)
浦和学院(埼玉)
横浜(神奈川)
日大藤沢(神奈川)
日本航空(山梨=初出場)

【東京】
国士舘
創価

【東海】
島田商(静岡)
豊田西(愛知=初出場)
鈴鹿(三重=初出場)

【北信越】
新発田農(新潟=初出場)
敦賀気比(福井=初出場)

【近畿】
近江(滋賀=初出場)
京都成章(京都=初出場)
京都西(京都)
PL学園(大阪)
関大一(大阪)
報徳学園(兵庫)
関西学院(兵庫)
郡山(奈良)

【中国】
岡山理大附(岡山)
広島商(広島)
出雲北陵(島根=初出場)
岩国(山口)

【四国】
徳島商(徳島)
今治西(愛媛)
明徳義塾(高知)

【九州】
東福岡(福岡=初出場)
東筑(福岡)
高鍋(宮崎)
樟南(鹿児島)
沖縄水産(沖縄)
※校名は当時

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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