試合レポート

都立小山台vs立正大立正

2021.10.09

都立小山台 主将・新井の高校通算11号などで立正大立正に快勝

 都立屈指の強豪校・小山台に、2019年夏の東東京予選でベスト8に進出するなど、近年、着実に力をつけている立正大立正が挑戦。

 一回表、小山台は、立正大立正の先発の背番号1・鈴木慧星から二つの四球を選び、4番・新井晟矢のタイムリーツーベース、5番・岩佐悠斗のレフトへの犠飛で2点を先制。

 小山台先発の背番号1・松川侑聖が、キレのある速球で、初回、2回を三者凡退に抑え、リズムを作ると、3回表には4番・新井(晟)が、ライトへの柵越えホームランで1点を追加。さらに5番・岩佐のレフト線ツーベースの後、6番・松川のタイムリーで1点を追加し、4対0とリードを広げる。

 6回表には二つの四球から作った二死二三塁のチャンスに、9番・江本直樹が、レフトへのタイムリーヒット。続いて、1番・肥沼徹が、ショートへタイムリー内野安打で、6対0に。

 なかなか得点を奪えない立正大立正は、6回の裏に、9番・中原勇が今日2安打目となるセンター前ヒットで出塁すると、1番・山崎大のショートゴロがショートの悪送球につながり、中原が一塁から生還。ようやく1点を返し、6対1に。しかしながら、その後は、得点を奪えず、そのまま試合終了となった。

 小山台の松川は、9回を投げ、自責点0、単打のみの被安打6、6奪三振、無四死球のナイスピッチング。立正大立正は、2安打の中原以外にも、5番・後閑恒裕が3安打と気を吐くも、得点にはつながらなかった。また、4回から登板した背番号19・五十嵐順哉が4イニングを2失点、8回から登板した背番号18・大須賀玲央が2イニングを無失点と、2人の一年生投手の好投も光った。

 試合後、立正大立正の内田和也監督は、「強豪・小山台との対戦は、選手達にとっていい経験になったはず。4回以降を、2人の一年生投手が2点で凌いでくれるなどの収穫もあった。今日の試合の反省を活かし、来年につなげたい」と前向きにコメント。

 一方、小山台の福嶋正信監督は、松川投手の好投と新井(晟)選手の活躍には「いつも通りのプレーをしてくれた」と納得の様子だったが、「他の選手も、もう少し打ってほしかった」と、上位打線の奮起を期待していた。また、先制タイムリーツーベースとホームランを放ち、北砂リトル時代に、3番打者として、世界一にもなったことのある小山台・新井(晟)主将は、「今日のホームランは、高校通算11本目。公式戦では3本目。後半は、相手投手の緩急を使った投球に、思ったような打撃が出来なかったが、次の試合では、今日の反省を活かし、もっと活躍をしたい」と力強く語った。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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