昨年の交流戦では、阪神の右腕と日本ハムの左腕がともに防御率0.00をマーク
阪神・青柳 晃洋
今年もセ・パ交流戦の季節がやってきた。ペナントレースを制する上で交流戦は非常に重要となってくる。各チーム18試合を3週間で戦い抜くことになるが、その短期間で活躍するラッキーボーイの存在も欠かせない。
さて、昨年は誰が交流戦で結果を残していたのだろうか。交流戦の防御率ランキングを確認してみたい。
昨年の交流戦では日本ハム・加藤 貴之投手(拓大紅陵出身)と阪神・青柳 晃洋投手(川崎工科出身)のふたりが防御率0.00を達成した。なかでも加藤は両リーグ最多の26回を投げたうえでの偉業だった。失策などによる失点もない。自責点と失点がともに0と完璧な投球を見せている。しかし1勝0敗と自身には勝ち星が1つしかつかなかった。
同じく防御率0.00の青柳は3試合、23.2回を投げ2失点だったが、自責点は0。すべての試合で勝ち星が自身につき3勝0敗の成績だった。
青柳とチームメートの阪神・西 勇輝投手(菰野出身)は3試合で19回を投げ防御率0.47と好投。3試合のうち2試合が6回無失点で1試合が7回1失点の内容だった。その1点を失った試合で敗戦投手となり勝ち負けは2勝1敗となっている。
以下、阪神・ガンケル投手とDeNA・今永 昇太投手(北筑出身)が続く。ガンケルは22.1回を投げ防御率0.81で2勝0敗だった。先発した3試合のうち2試合はHQS(7回以上自責点2以下)で、その1試合は9回1失点完投勝利を挙げている。
今永は3試合で21回を投げ2勝0敗、防御率0.86。6月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)では自身初となるノーヒットノーランも達成した。DeNAの選手によるノーヒットノーランは初めてで、前身球団含めると大洋ホエールズ時代の1970年6月9日の鬼頭洋投手以来52年ぶりの快挙だった。
交流戦は3週間に渡って行われる。現在の先発ローテーションは中6日が一般的であり、雨天中止などを考慮しても先発投手の登板回数は4試合が限度だろう。3試合、ないしは4試合と限られた登板機会では、1度でも炎上してしまうと防御率0点台は難しい。昨年を見ても好成績を残しているのはエースクラスの投手たちばかり。
今年もエースクラスの投手たちが防御率0.00に挑む。
<2022 セ・パ交流戦防御率ランキング>
防御率0.00 加藤 貴之(日本ハム)
防御率0.00 青柳 晃洋(阪神)
防御率0.47 西 勇輝(阪神)
防御率0.81 ガンケル(阪神)
防御率0.86 今永 昇太(DeNA)