News

高校時代から世代を代表するスラッガーだった中田翔、筒香嘉智がともに打点王!球史に名を残すスラッガーになれるか?

2016.11.30

”border=

高校時代から世代を代表するスラッガーだった中田翔、筒香嘉智がともに打点王!球史に名を残すスラッガーになれるか?

 11月28日、「NPB AWARDS 2016 supported by リポビタンD」が開催され、今シーズンのプロ野球を彩った選手達の表彰が行われた。

 今回、着目したいのがセ・パ両リーグの打点王である。二冠王を獲得した筒香 嘉智とパ・リーグの打点王で二度目のタイトル獲得となった中田 翔。高校時代はともに世代を代表するスラッガーとして騒がれていた選手である。その2人が順調に成長を見せて、球界を代表するスラッガーへと成長を果たしている。我々は高校球児へもその年ごとのスラッガーに対し、将来、プロでもスラッガーに化けることを期待するが、プロでスラッガーになれる選手はごくわずか。だからこそ2人の成長は目を見張るものがある。そして侍ジャパン強化試合でも、4番中田、5番筒香とクリーンナップを打ち、さらに仲良しな2人。その2人の注目度はますます高まってきている。

 2人のここまでの歩みを振り返っていくと、まず中田は大阪桐蔭時代、1年夏に甲子園デビューし、春日部共栄戦で本塁打を放ち、計4本塁打。当時最多となる高校通算87本塁打を放ち、1年目からスラッガーとしての活躍を期待された。しかし1年目は故障もあり、一軍出場はならず。入団したときの期待度がかなり高かったため、本人はかなり苦労したはずだ。一軍定着となったのは、プロ4年目の2011年。18本塁打を放った。飛躍のきっかけをつかんだ中田は2012年から5年連続で20本塁打を記録。何より素晴らしいのは2014年から3年連続で100打点を記録している。4番打者としての責務を果たしているといえるのではないだろうか。

 一方、筒香も横浜高校時代、2年夏の甲子園で、3本塁打、14打点の活躍で、ベスト4入り。高校通算69本塁打を放ち、ハマのゴジラと呼ばれた。高卒1年目から一軍で本塁打を放ち、高卒3年目は10本塁打を記録。高卒4年目に故障で1本塁打に終わる挫折があったが、そこから自分自身のトレーニングに対する取り組みを改め、2014年には22本塁打、2015年には24本塁打。そして今年は44本塁打を放ち、初のタイトルを獲得した。

  ここ5年のプロ野球。ダルビッシュ有田中将大など投手のスターが目立っていた。だがここ最近、山田哲人鈴木誠也といった勢いのある野手が伸びてきた。高校時代から世代のトップを走ってきた中田、筒香の2人が今、全盛期を迎えている。今後の数年間、爆発的な数字を残し、球史に名を残す選手になっていくことができるか注目をしていきたい。

 2016年度タイトルホルダーは以下の通り。
高校野球ドットコムではインタビューなどで球児のみなさんへ向けてのメッセージや、マネしたいプレーのポイントも教えてもらっているので、参考にしてみてはいかがだろうか。

◆投手部門
【最優秀防御率】
菅野 智之(読売ジャイアンツ)2年ぶり2度目 防御率:2.01
 2016年インタビュー
石川 歩(千葉ロッテマリーンズ)初受賞 防御率:2.16

【勝率一位】
野村 祐輔(広島東洋カープ)初受賞 勝率:.842
 2010年インタビュー
和田 毅(福岡ソフトバンクホークス)初受賞 勝率:.750
 2011年インタビュー

【最多勝】
野村 祐輔(広島東洋カープ)初受賞 勝利:16
 2010年インタビュー
和田 毅(福岡ソフトバンクホークス)初受賞 勝利:15
 2011年インタビュー

【最多セーブ賞】
澤村 拓一(読売ジャイアンツ)初受賞 セーブ:37
D.サファテ(福岡ソフトバンクホークス)2年連続2度目 セーブ:43

【最優秀中継ぎ賞】
S.マシソン(読売ジャイアンツ)3年ぶり2度目 ホールドポイント:49
宮西 尚生(北海道日本ハムファイターズ)初受賞 ホールドポイント:42

【奪三振賞】
菅野 智之(読売ジャイアンツ)初受賞 奪三振数:189
 2016年インタビュー
則本 昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)3年連続3度目 奪三振数:216
 2015年インタビュー

◆打撃部門
【首位打者】
坂本 勇人(読売ジャイアンツ)初受賞 打率:.344
 2013年インタビュー
角中 勝也(千葉ロッテマリーンズ)4年ぶり2度目 打率:.339

【最多安打賞】
菊池 涼介(広島東洋カープ)初受賞 安打数:181
角中 勝也(千葉ロッテマリーンズ)4年ぶり2度目 安打数:178

【最多本塁打】
筒香 嘉智(横浜DeNAベイスターズ)初受賞 本塁打数:44
 2016年インタビュー
B.レアード(北海道日本ハムファイターズ)初受賞 本塁打数:39

【最多打点】
筒香 嘉智(横浜DeNAベイスターズ)初受賞 打点:110
 2016年インタビュー
中田翔(北海道日本ハムファイターズ)2年ぶり2度目 打点:110
 2014年インタビュー

【最高出塁率】
坂本 勇人(読売ジャイアンツ)初受賞 出塁率:.433
 2013年インタビュー
柳田 悠岐(福岡ソフトバンクホークス)2年連続2度目 出塁率:.446
 2015年インタビュー

【最多盗塁】
山田 哲人(東京ヤクルトスワローズ)2年連続2度目 盗塁:30
 恩師が語るヒーローの高校時代
糸井 嘉男(オリックス)初受賞 盗塁:53
 恩師が語るヒーローの高校時代
金子 侑司(埼玉西武ライオンズ)初受賞 盗塁:53

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?