地域性と成績を考慮したらどうなる?21世紀枠の最終選出
21世紀枠最終候補に残った太田
21世紀枠の地区ごとの推薦校9校が10日、日本高野連から発表された。来年春のセンバツに出場する21世紀枠3校は、この中から選ばれることになる。
その3校はどこになるか。過去の選出と成績の観点から考えてみた。
地域性のバランスが考慮されるのであれば、過去、選出されていない都道府県から選ばれる可能性はある。未だ選出がないのは、群馬、埼玉、神奈川、長野、富山、福井、三重、京都、奈良、大阪、岡山、鳥取、広島、福岡、長崎の15府県。
今回選出された9推薦校が入ったのが、群馬の太田、福井の丹生、三重の相可、鳥取の倉吉総合産の4校となった。初めて選出される県が誕生するのか。
さらにいえば、地区別では、過去選出された多い地区順で挙げると、東北13、近畿と四国8、九州7、関東と中国5、北海道と東海4、北信越3となっており、単純に頻度が低い地区からとなれば、福井の丹生、三重の相可が有力か。
もっともブランクがある地区は2011年佐渡(新潟)以来、11年ぶりの北信越で、都道府県では2009年大分上野丘以来、13年ぶりの大分。丹生と大分舞鶴がその候補となる。
成績の観点から考えてみる。今年の秋季大会の最終成績は以下の通り。
【北海道】札幌国際情報=全道4強
【東北】只見=県8強
【関東・東京】太田=県8強
【北信越】丹生=県4強
【東海】相可=県8強
【近畿】伊吹=県8強
【中国】倉吉総合産=県準優勝、中国1回戦
【四国】高松一=県8強
【九州】大分舞鶴=県準優勝、九州1回戦
地区大会に進んだのは札幌国際情報、倉吉総合産、大分舞鶴の3校。もっとも頂点に近かったのは札幌国際情報となるが、北海道大会の位置づけが他地区と比べて違うことをどう評価するのか。
また、大分舞鶴は大分大会決勝で明豊に1点差惜敗。九州大会でも準優勝した鹿児島大島(鹿児島)相手に引き分け再試合の末の初戦敗戦となった。実力的には一般選考のレベルに達しているともいえる。
21世紀枠3校は、来年1月28日の選考委員会で決定する。
21世紀枠各地区の推薦校となった9チームの秋季大会の全成績は以下の通り。
【札幌国際情報】=全道4強
<札幌地区予選>
2回戦:10-2 千歳
3回戦:10-3 札幌山の手(8回コールド)
代表決定戦:7-3 札幌月寒
<北海道大会>
1回戦:13-1 遠軽(5回コールド)
2回戦:15-3 釧路江南(5回コールド)
準々決勝:18-0 士別翔雲(6回コールド)
準決勝:3-4 旭川実
【只見】=県8強
2回戦:2-1 白河旭
3回戦:7-6 相馬東
4回戦:7-5 会津学鳳
準々決勝:0-6 いわき光洋
【太田】=県8強
1回戦:12-2 館林商工(7回コールド)
2回戦:10-3 富岡(7回コールド)
3回戦:4-1 桐生工
準々決勝:2-7 健大高崎
【丹生】=県4強
1回戦:18-7 高志(7回コールド)
2回戦:5-3 鯖江
準々決勝:2-1 金津
準決勝:0-14 福井工大福井(6回コールド)
3位決定戦:3-8 敦賀気比
【相可】=県8強
<松阪・牟婁地区予選>
地区1次予選:7-2 飯南
地区1次予選:1-4 松阪
地区2次予選:3-2 紀南・鳥羽・志摩・南伊勢
地区2次予選:12-2 飯南
地区2次予選:8-6 松阪
<三重大会>
1回戦:8-3 木本
2回戦:11-4 高田(8回コールド)
準々決勝:1-9 津田学園(7回コールド)
【伊吹】=県8強
1回戦:11-0 国際情報
2回戦:11-1 大津
3回戦:11-0 石部
準々決勝:2-3 近江
【倉吉総合産】=県準優勝、中国1回戦
2回戦:4-0 岩美
準々決勝:3-2 鳥取城北
準決勝:8-0 鳥取東(7回コールド)
決勝:5-16 鳥取商
<中国大会>
1回戦:0-6 広島広陵
【高松一】=県8強
2回戦:3-1 丸亀城西
3回戦:3-1 小豆島中央
準々決勝:3-13 大手前高松(5回コールド)
【大分舞鶴】=県準優勝、九州1回戦
2回戦:10-1 別府翔青(7回コールド)
3回戦:3-1 柳ヶ浦
準々決勝:6-5 大分商
準決勝:16-3 大分西
決勝:9-10 明豊
<九州大会>
1回戦:4-4 鹿児島大島(延長10回引き分け再試合)
1回戦:2-3 鹿児島大島