トレーニングに最適な時間を考える
トレーニングは続けることで大きな効果が期待できる。タイミングのよい時間に実施しよう。
高校生活を送る皆さんにとっては日中に学校で授業を受け、放課後に部活動に励むというパターンが一般的でしょうか。もしくは授業前の朝練などを実施しているところもあるかもしれませんね。部活動の時間は限られているため、短い時間で効率よく練習を行ったり、優先順位をつけて練習に取り組んだりすることが大切になってきます。最近ではシーズン中にも体のコンディションを維持するため、さらなるパフォーマンスアップを目指すためにトレーニングを行うチームも少なくありません。
ウエイトトレーニングを行う時間帯についてはさまざまな意見がありますが、基本的な考え方としては「体が活発に活動する時間帯」、すなわち朝(起床時から数時間後)から夕方(夕食前)を目安とし、トレーニングを行うことを推奨しています。身体の生理的な機能がピークとなる時間帯は午後になるとも言われており、夕方の部活動時間はよいタイミングの一つであるといえるでしょう。しかし夕方の部活動時間以外にトレーニングを行う場合はどのようなことに注意すれば良いでしょうか。
《朝にウエイトトレーニングを行うとき》
・トレーニング前に軽食、水分補給を行うこと(空腹を避ける)
・神経系の働きを考慮して最大負荷を避けること(最大筋力発揮は難しい)
・一人で行わず、必ずペアもしくは三人でのトレーニングを心がける(ケガ予防)
《部活動後にウエイトトレーニングを行うとき》
・短時間・集中してトレーニングを行う(練習後のトレーニングは体力的な負荷が大きい)
・トレーニングは交感神経が刺激されるため、就寝直前は避ける
・トレーニング後はストレッチ、入浴とリラックスモードを心がける
また避けて欲しいタイミングとしては食事後すぐの時間帯が挙げられます。この時間は血流が胃腸に集中して、食べものを消化吸収させるため働くため、できれば2時間程度空けてからトレーニングを行うようにしましょう。皆さんのタイムスケジュールにあわせて、実施できるタイミングを選び、トレーニングを続けていくようにしてくださいね。
文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!