不用意なダイビングキャッチを避けよう

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2019.08.30

ダイビングキャッチは体に大きな衝撃が加わりケガにつながりやすい

 野球のプレーではボールにあと少しで追いつくかも…という時に、野手がダイビングキャッチを試みることがあります。アウトになるかセーフになるかの紙一重のところで、とっさに体が反応してしまうことも多いと思います。ただし、特に外野を守っているときのダイビングキャッチは大きなケガにつながることもあり、注意が必要です。

 ダイビングキャッチによって起こりやすいケガといえば、肩関節の脱臼が挙げられます。ダイビングキャッチを試みると、体が強く地面に打ち付けられるため、体勢によってはグラブ側の肩を強打して肩関節の脱臼を起こすことがあります。また脱臼をしていなくても関節内の組織が傷むことによって、亜脱臼(見た目にはわかりにくいが、関節内で上腕骨と肩甲骨との接地面がズレて正常ではない状態)となることもあります。亜脱臼はふとしたタイミングで元の位置に戻ることもあるために軽く考えられがちですが、このような状態でプレーを続けているとやがて反復性の肩関節脱臼となりやすくなります。繰り返すようないわゆる「脱臼グセ」になってしまうと、リハビリなどでの回復はむずかしく、最終的には手術によって傷んだ組織を修復することが必要となります。

 この他にも強い衝撃によって脊柱への物理的ストレスが加わり、腰痛を引き起こしたり、むち打ちのような状態になって頸椎などを傷めるリスクも高まります。特に頸椎の損傷は野球を続けることがむずかしいほど、大きなケガにつながることもあります。試合展開や勝負の分かれ目となるようなタイミングで、ここ一番のダイビングキャッチを試みることは防ぎようがないものとも言えますが、不用意なダイビングキャッチはなるべく避けるようにしましょう。

文:西村 典子
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