ニー・インを予防しよう

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2018.09.28

ニー・イン(写真右)の状態は膝のケガにつながりやすい。トレーニングで修正しよう。

 「ニー・イン」という言葉を聞いたことはありますか? これは文字どおり「膝(ニー)」が「内側に入る(イン)」状態のことを指し、体を支えるときに膝に大きな負担がかかりやすいといわれている肢位です。守備機会などで腰を落とした捕球姿勢から切り返し動作を行うとき、急激に膝が内側に入ってしまうような状況は膝の内側に大きな外力がかかるだけではなく、そこに転倒や接触などが加わると、膝関節内部を容易に傷めてしまいます。典型的なスポーツ外傷に膝の半月板損傷や前十字靱帯損傷などが挙げられます。
 このようなケガをしてしまうと、プレーを続けることができなくなるだけではなく、競技復帰までにかなりの時間を要するようになります。

 

 ニー・インの原因には股関節や足関節の動きが悪くなっていたり、お尻の横にある中臀筋がうまく使えていなかったりといったことが挙げられます。また太ももと臀部にある筋肉が硬くなっていることでも起こりやすくなります。さらにはもともと関節のゆるみが大きい選手やX脚の傾向にある選手にも見られます。膝を曲げたときに内側に入りやすいかどうかは、鏡の前でスクワットを行ったり、ランニングフォームなどをチェックしてもらったりすることでもわかります。

 

 ニー・インの状態を改善するためには、トレーニングなどによって膝とつま先が同じ方向を向くように正しいフォームを習得することが挙げられます。スクワットでは特に股関節がしっかりと曲げられているか、足首の硬さによって膝が内側に入ってしまわないかを鏡などで確認しながら行うようにしましょう。
 スクワットでニー・インの状態に改善が見られる場合は、片足スクワットを行ってみるとよりわかりやすくなります。特に中臀筋の筋力低下によって膝が内側に入りやすくなりますので、こうしたこともチェックしていくと良いでしょう。ニー・インの状態でプレーを続けることはケガのリスクが高くなります。このような傾向が見られる場合は早めに改善させるようにしましょう。

 

文:西村 典子
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