侍ジャパン大学代表選考合宿初日が開催!紅白戦では21人中20人が140越え、150キロ越えはなんと7名!
156キロを計測した甲斐野央(東洋大)
6月22日、7月にアメリカで開催される「第42回 日米大学野球選手権大会」およびオランダで開催される「第29回 ハーレムベースボールウィーク2018」に出場する侍ジャパン大学代表の選考合宿が[stadium]バッティングパレス相石スタジアムひらつか[/stadium]で行われた。
今回参加した選手は50名。各大学野球連盟の推薦選手42名と大学野球選手権の活躍が認められ、追加招集となった8選手がこの合宿に参加をしている。
当初の予定では、合宿初日は練習だけだったが、2日目の23日に雨天が予想されるため、急遽10イニングの紅白戦が組まれた。それでも代表候補の選手たちは戸惑いを見せることなく、しっかりとアピールして見せた。特に投手については生田 勉監督(亜細亜大)は「投手は例年と比べてもハイレベルでした」と語るように、合宿に参加した21人の投手が1イニング限定ですべて登板。アンダースローの若山蒼人(4年・中部学院大・崇徳出身)以外の20人がすべて140キロ越え。なんと150キロ超えが7人と、プロ顔負けのスピードボールを投げ込んだ。
150キロ越えを記録した投手は以下の通り。
156キロ 甲斐野 央(4年・東洋大・東洋大姫路出身)
155キロ 小郷 賢人(2年・東海大・関西出身)
154キロ 松本 航(4年・日体大・明石商出身)
152キロ 島内 颯太郎(4年・九州共立大・光陵出身)
152キロ 佐々木 健(4年・富士大・木造出身)
151キロ 伊藤 大海(2年・苫小牧駒沢大・駒大苫小牧出身)
151キロ 平川 裕太(4年・国際武道大・東海大浦安出身)
自己最速の154キロを計測した松本は「結構スピードガンが出すぎなように感じるのですが、それでも体の状態もよく、指のかかりもよく、ストレートの走りは良かったと思います」と手応えを感じている。松本といえば、140キロ中盤のストレートとキレのあるスライダー、シュートを翻弄する大学屈指の投球術を誇る右腕だが、1イニング限定とはいえ、これまでにない姿を見せてくれた。
今回の合宿では生田監督が連盟に頼み込んで、アメリカで使用するボールを使った。そのボールについて松本は「ストレートは問題なかったんですけど、変化球の時に少し滑るかなと思いました。ただ慣れれば、投げていけると思いました」とコメント。155キロを記録した小郷は「ストレートの調子は非常に良かったですが、やはり変化球が抜けてしまうのでそこをしっかりしたいです」と苦労している様子だった。ただこの合宿には意義のあるものにしようと東洋大の甲斐野から変化球の握りについて教わるなど、レベルアップに励んでいる。
生田監督は試合後、「やはり投手のレベルが高いので、ロースコアで勝てるチームを目指していくかなと思います。野手はなかなか自分たちの持ち味を出すことができなかったので、それは明日以降に期待します。選ばれる野手は、走れる野手がポイントになるかなと思います」と語るように俊足の選手に盗塁をさせるなど、テストを行っていた。
合宿は24日まで行われ、13時に代表選手25名が発表される予定だ。