土台作りから最大筋力向上へ

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2018.02.27

トレーニングはオフシーズンだけではなく、年間を通じてその時期にあったものを行いたい

 トレーナーがトレーニングプログラムを組むときは、大事な試合に向けて「いかに身体のコンディションをよい状態にあげていくか」ということが重要になってきます。春の大会、夏の大会、秋の大会と地方大会は大きく3つありますが、ここで持てる力の100%が発揮できるようにすることが理想的です。シーズン前のこの時期は、今まで行ってきた体力面での土台作りから、持っている筋力を最大限に発揮する能力を高める時期へと移行します。

 ウエイトトレーニングでいえば今まで行っていた重量を上げ、回数を減らすことで最大筋力を向上させるようにプログラムを変更します。例えばスクワットを80kgで10回×3セット行っていたのであれば、90kgとか100kgといった具合に重量を上げて回数を減らします(重さは段階的に上げるようにしましょう。重量が増えると当然できる回数は減ります)。セット数についても技術練習との兼ね合いを見ながら、少し減らしていく方がオーバーワークを防ぎやすくなります。こうするとウエイトトレーニングを行う時間は減りますが、強度を保ちながら体力レベルを維持することができます。

  また少し軽めの重さで専門的な動作を行うことも大切です。今までは身体を大きくするために基本的なエクササイズを選択していることが多かったと思いますが、これと並行しながらプルオーバーなど投球動作に近いものや、バッティング動作を意識したメディシンボール投げなどで、筋肉に専門的な動作を学習させることも必要となってきます(神経と筋肉の連動性を高める)。

 トレーニングはオフシーズンだけというチームも少なくないと思いますが、トレーニングを専門的な動作に近づけることで、今まで行ってきた成果を野球に結びつけるようにするとよりレベルアップした動作が期待できます。またケガの予防という観点から見ても、年間を通じてトレーニングを実施していくようにすることが望ましいと言われています。ただしオーバーワークには十分に注意し、実践練習の強度が高いときはトレーニングの頻度や強度を下げるといったことを行うようにしましょう。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

【関連記事】
夏の大会目前!トレーニングをより良いコンディションづくりに役立てよう! 【ニュース - コラム】
第223回 試合期とトレーニングプログラムの変化【セルフコンディショニングのススメ】
湿布とアイシングの違い 【ニュース - その他】
第222回 暑熱馴化とセルフコンディショニング【セルフコンディショニングのススメ】
第221回 骨折の種類とカルシウムの必要性【セルフコンディショニングのススメ】
第220回 病院を受診するときに確認すること【セルフコンディショニングのススメ】
第219回 試合のパフォーマンスを支える補食【セルフコンディショニングのススメ】
第880回 「休んだら終わり」からのモデルチェンジ 田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【後編】 【2018年インタビュー】
第881回 「焦ったり力んでいるときこそ怪我をする」田中俊太選手(読売ジャイアンツ)【前編】 【2018年インタビュー】

コメントを投稿する

前の記事:
山岡泰輔投手の熱投から4年!瀬戸内(広島)が再び甲子園を目指す!
次の記事:
広陵高時代の恩師・中井哲之監督が語る野村祐輔(広島東洋カープ)の高校時代
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る