「野球界のIT革命」と話題のスイングトレーサーに新機能登場!
話題のスイングトレーサーの新機能とは!?
ミズノ株式会社から発売されているスイングトレーサー
これまでのバットスイングスピード測定の考え方を大きく変えたミズノ社の「スイングトレーサー」に、11月2日より新たな機能が追加された。
従来は、バットのグリップエンドに専用のセンサーをはめ込んだ状態でティーバッティングを行うことで、バットスイグを8項目(スイング時間、スイング回転半径、ヘッドスピード、ヘッド角度、インパクト加速度、ローリング、スイング軌道)に渡って計測ができるというものだった。これらの機能に加えて「速球に対するスイングの計測(フリーバッティング)」と「20球までの連続計測」が可能となった。
女子プロ野球選手がスイングトレーサーを体験!
この新機能を体験すべく、さる10月31日に神宮バッティングドームにて実打スイング計測会が実施された。
この計測会に先立って、日本女子プロ野球・兵庫ディオーネに所属する厚ヶ瀬 美姫選手による、スイングトレーサー新機能のデモンストレーションが行われた。
測定したスイング軌道が映ったタブレットを持つ
厚ヶ瀬 美姫選手(兵庫ディオーネ)
測定直後に厚ヶ瀬選手は、「良い機会なので自分のスイングが、どういった形で表れるのかを少し楽しみにしてきたのですが、結構詳しく(数字が)出たので、すごくびっくりしています」と率直な感想を語るとともに、
「この測定で、自分のバッティングの特徴も再確認できました。自分の数値を測ることによって、プロ選手との数値の違いも分かったりすると思います。自分がどこまでのレベルに行けるかというところで、高いレベルを求めていけると思うので、ぜひ多くの方に測定をしてもらいたいですね」とプロ選手ならではの点を指摘した。
これまで、スイングスピードを測る際に使用していたのがスピードガン。しかし、実際に投げた速球を打つ際に同じ仕組みで測定を行うと、(ピッチャーの投げた)球のスピードを測ってしまうこととになっていた。実現が難しいと思われた速球を打つ際のスイングスピードを測る仕組みを確立したことは、正に画期的。
「素振りやティーバッティングと、フリーバッティングの時では、おそらく同じスイングができていないと思うんです。フリーバッティングの時のスイングを、いかに打席に入っていない時の練習のスイングに近づけられるか。
(打席内、打席外で)同じようにスイングができるようにすることで、色々な意味が出てくると思います。まずは、フリーバッティングの時の自分のスイングがどうなっているかを知ることができることに意味があると思います。測定項目では、 とくにスイング時間やヘッドスピードといった非常に重要な項目ばかりなので、常に使用しチェックすることによって練習に役立ててもらいたい」(ミズノ・担当者)
また、連続計測機能についても、
「従来だと1球打つごとに計測結果を画面に表示させて、確認してから次の計測をするという流れでした。しかしバージョンアップにより、ほぼ連続で20球まで打ち続けられるようになりました。測定の間隔も短くなり、一球ごとに静止はするものの、大体7〜8秒の間隔で打ち続けられるので、フリーバッティングでも選手にあまりストレスのないくらいのタイミングで使っていただけます」と太鼓判を押す。
今後の選手たちの競技力向上に向けて、新たな方法を提案するミズノ社。
実戦に近いスイングを数値化することで、安定した、より質の高いスイングの習得をサポートしてくれるとあって、これから冬季を迎える球児たちに、さらに心強い味方となりそうだ。
■アプリケーション情報:
※「スイングトレーサー」を使用するには専用のアプリケーションをダウンロードする必要があるのと、アプリケーションでのデータ管理に、サーバーの使用料が別途必要となる。
アプリケーションには選手用とコーチ用の2種類がある
・選手用(サーバー使用料:¥980+税/31日)
8項目のデータ測定と数値の閲覧ができ、日々のデータが蓄積される。計測したスイングの軌道をアニメーションで再現ができる。
・コーチ用(サーバー使用料:¥2,980+税/31日)
あらかじめチーム登録した上で、チームに所属するプレーヤーのスイング測定ができることに加え、プレーヤー各々で測定したデータが一覧できる。またアプリケーション上で、アドバイスやコメントをすることもできる。
【ミズノ株式会社】