高校時代の及川雅貴(横浜)

 いよいよ、センバツ出場校発表が近づいてきた。2023年第95回センバツ記念大会の出場校は36校で、27日に発表が予定されている。過去の出場校決定には数々のドラマが生まれ、球児が涙を流し、歓喜に沸いてきた。今年はどんなドラマが待っているのだろうか。94回の出場校発表にまつわる歴史をかいつまんで紹介したい。

 関東・東京地区では、毎年といってもいいくらい、ドラマが起きている。関東で4枠、東京で1枠、そして関東・東京でプラス1枠。このプラス1枠でドラマが起きてきた。そのなかで、近年、神奈川の名門・横浜が、その「主役」を演じている。

 2014年の選考では、横浜が関東・東京6校目に滑り込んだ。前年の秋季関東大会で横浜は8強に終わった。それも準決勝で完封負けした佐野日大(栃木)に準々決勝で3対5で敗れた。6校目は、関東大会で優勝した白鷗大足利(栃木)に準々決勝で1対3で敗れた習志野(千葉)か、東京大会で延長10回の激戦の末に1点差で準優勝に終わった二松学舎大附かと思われたが、選考されたのは横浜。その理由としては、投打の要に前年夏の甲子園に出場したメンバーが多数残っていることが挙げられた。補欠は二松学舎大附で、習志野は公立の伝統校ながら落選した。

 2019年も、横浜が6校目の「主役」を演じた。前年の秋、神奈川大会で優勝し関東大会も初戦を突破したが、準々決勝で春日部共栄(埼玉)に2対9とコールド負けを喫する。優勝したのが同じ神奈川の桐蔭学園で地域性の観点でも横浜は厳しくなった。8強で終わった関東のほか3校も決め手に欠き、6校目は東京大会決勝で1点差の接戦の末に敗れた東海大菅生が有力かと思われた。しかし、選考されたのは横浜。その理由としては、150キロを超える速球を武器に三振が取れる及川投手を擁していることと、神奈川決勝で関東大会優勝の桐蔭学園を11対2で下したことが挙げられた。のちに阪神にドラフト3位でプロ入りした左腕、及川 雅貴投手を擁した横浜だが、そのセンバツ初戦で明豊(大分)相手に13失点を喫して初戦敗退したのだった。

 果たして今年はどうなのか。今大会の関東・東京地区は、関東地区だけで1枠増となり4枠が5枠となる。昨年秋の関東大会4強は山梨学院(山梨)、専大松戸(千葉)、慶應義塾(神奈川)、健大高崎(群馬)。プラス1枠の候補となる8強には、作新学院(栃木)、昌平(埼玉)、山村学園(埼玉)、そして横浜がいる。昨年秋の東京大会は東海大菅生が8対2で二松学舎大附を破っている。例年通りに「関東・東京のプラス1枠」もあるため、関東4強と東京優勝の5校に、関東のプラス1枠、「関東・東京のプラス1枠」が追加されることになりそうだ。

 これまでの流れを考えると、横浜には1年夏からメンバー入りしているエース杉山 遙希投手(2年)らがいるなど、選考は有力だとされる声はあるが、果たして結果はどうか。関東・東京の「プラス2校」にどんなドラマが待っているのだろうか。