クラーク記念国際の台頭、好投手が大活躍でプロ入りへ<北海道>
クラーク記念国際 先発・新岡 歩輝投手(2年)
2023年、今年も多くのドラマに期待だ。昨年は全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの2022年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
昨年のセンバツは前年の秋に北海道大会を制したクラーク記念国際が初出場。初戦で九州国際大付(福岡)に敗れたが1点差惜敗とその爪痕を残した。夏こそ4強で涙をのんだが、新チームとなった秋には再び秋の北海道チャンピオンに輝き秋2連覇を達成。北海道の名門校の仲間入りをスタートさせた。
北海道の昨年夏は各校の好投手がチームの快進撃を支えた。広島からドラフト1位指名を受けた最速151キロ右腕、斉藤 優汰投手(3年)を擁する苫小牧中央が春夏と4強入り。ヤクルトドラフト4位指名の坂本 拓己投手(3年)を擁する知内は春8強で、夏は甲子園まであと1歩の南北海道準優勝だった。阪神2位指名を受けた門別 啓人投手(3年)を擁する東海大札幌は春夏と4強まで進んだ。3人とも甲子園出場こそなかったが、プロ野球の世界でさらなる成長を狙う。
北北海道代表として夏甲子園出場を決めた旭川大高は、今年の春から校名変更が決まっていたため、「旭川大高」としては最後の夏だった。初戦で大阪桐蔭(大阪)に負けはしたが、最後まで諦めないプレーを続けた「最後の旭川大高ナイン」には甲子園ファンから惜しみない拍手が贈られていた。この伝統は新しい校名「旭川志峰」へと受け継がれる。
▽2022年北海道代表の甲子園成績
★センバツ
クラーク記念国際 初戦敗退
1回戦●2-3 九州国際大付(福岡)
★夏甲子園
旭川大高(北北海道) 初戦敗退
1回戦●3-6 大阪桐蔭(大阪)
札幌大谷(南北海道) 初戦敗退
1回戦●2-3 二松学舎大附(東東京)
▽北海道2022年主な大会記録
【春季】
優勝 札幌第一
準優勝 北照
4強 東海大札幌
苫小牧中央
8強 札幌日大
知内
釧路工
クラーク記念国際
【選手権】
<北北海道>
優勝 旭川大高
準優勝 旭川東
4強 クラーク記念国際
滝川西
8強 岩見沢東
白樺学園
帯広大谷
武修館
<南北海道>
優勝 札幌大谷
準優勝 知内
4強 東海大札幌
苫小牧中央
8強 鵡川
札幌日大
北海
北照
【秋季】
優勝 クラーク記念国際
準優勝 北海
3位 函館大柏稜
4位 立命館慶祥
8強 札幌日大
札幌龍谷
北照
白樺学園