真鍋 慧(広島広陵)

 第139回秋季中国地区高校野球大会は5日、準決勝が予定されている。中国地区の来年春のセンバツ出場枠は例年通りに2枠(四国と併せてのプラス1枠も通常通り)。決勝に進んだチームが聖地に大きく近づくことになる。

 準決勝のカードは以下の通り。

広陵(広島)ー鳥取城北(鳥取)
(山口)ー高川学園(山口)

 秋中国連覇と、2年連続のセンバツ出場を狙う広陵と、2年ぶりのセンバツを狙う鳥取城北の対戦は、好調の投手陣対決が見どころとなりそう。
 鳥取城北は2試合で失点1。2試合ともに新庄 空投手(2年)が先発して、おかやま山陽(岡山)戦の完封を含めて15イニング連続無失点中と絶好調だ。最速141キロの直球とフォークを武器に三振を狙えるタイプで、広陵のスラッガー、真鍋 慧内野手(2年)との対決が注目される。
 広陵は先発・倉重 聡投手(2年)とリリーフ・横川 倖投手(2年)のリレーで勝ち上がってきた。こちらも2試合で失点は1だが、失策がらみの失点のため、2人とも防御率は0.00。両チームの投手陣がどこまで踏ん張れるかがカギとなりそうだ。

 高川学園は山口県勢対決となった。が勝てば初のセンバツ出場に大きく前進する。夏甲子園は1993年から2年連続で出場はしているが、春は初めてとなる。浜田(島根)を完封、創志学園(岡山)には逆転での1点差勝利と、今夏に甲子園出場を果たした強豪に連勝するなど、もっとも勢いに乗っている。高川学園も1984年以来、39年ぶりのセンバツ出場がかかる。こちらはチーム打率.324と打線が好調で、好ゲームが期待できそうだ。