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センバツ宮崎勢は日南学園が最多5度出場 1984年には都城が準決勝でPL学園と死闘演じる

2022.03.15

センバツ宮崎勢は日南学園が最多5度出場 1984年には都城が準決勝でPL学園と死闘演じる | 高校野球ドットコム
日南学園のユニホーム

 いよいよ18日から2022年第94回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)がスタートする。1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は宮崎。今年のセンバツ出場はできなかった。昨年秋の県大会では小林秀峰が優勝し、準優勝の日章学園とともに九州大会に臨んだが、ともに初戦敗退した。

過去、宮崎でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<宮崎センバツ出場回数上位ランキング>
1位 日南学園 5回

2位 高鍋   4回
3位 延岡学園 3回
3位 宮崎商  3回
5位 延岡工  2回
5位 日南   2回

 宮崎県勢のセンバツ初出場は、第34回(1962年)大会の高鍋。第67回(1995年)大会に初出場した日南学園が、ここまで最多の5回出場を果たしている。

<宮崎21世紀枠出場校と結果>
2007年 都城泉ヶ丘

 宮崎県勢の21世紀枠での出場は都城泉ヶ丘だけ。狭いグラウンドながら工夫した練習で成果を収めたことが評価されて選出された。初戦で桐生第一(群馬)に2対0で勝利。21世紀枠出場チームで初の完封勝利だった。2回戦では大垣日大(岐阜)に1対4で敗れている。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 日南学園 5勝(8強2回)
2位 都城   3勝(4強1回)
2位 高鍋   3勝(8強1回)
4位 延岡工  2勝

 宮崎県勢のセンバツ初勝利は、第38回(1966年)大会の高鍋。初戦で徳島商に6対1で勝利した。宮崎県勢の最高成績は、第56回(1984年)大会に都城が3勝して進んだ4強となっている。

第56回大会=都城
1回戦:4-2 和歌山工(和歌山)=延長10回
2回戦:3-1 私神港(現・神港学園=兵庫)
準々決勝:3-2 愛工大名電(愛知)
準決勝:0-1 PL学園(大阪)=延長11回

 都城が左腕エース田口竜二投手(元ダイエー=現ソフトバンク)を擁して4強まで勝ち上がった。3試合連続完投で勝ち進んで挑んだPL学園との準決勝では、リリーフした桑田真澄投手(元巨人)と投げ合うなど接戦も、延長11回2死一塁、桑田の飛球を隈崎正彦右翼手が落球してサヨナラ負け。甘いマスクで人気があった田口の悲運に、ファンレターが殺到したという。この年の夏甲子園にも出場した都城。落球した隈崎は、初戦で本塁打を放つ活躍で初戦勝利に貢献している。

 

 宮崎県勢のセンバツの通算成績は16勝28敗。都道府県別勝利数ランキングは38位。第82回(2010年)大会に宮崎工が初戦突破して以来、第84回(2012年)大会から宮崎県勢6連敗とセンバツ勝利から遠ざかっている。

[page_break:宮崎のセンバツ出場校一覧]

【宮崎のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) ―
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) ―
9回 1932(昭7) ―
10回 1933(昭8) ―
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) ―
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) ―
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) ―
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) ―
29回 1957(昭32) ―
30回 1958(昭33) ―
31回 1959(昭34) ―
32回 1960(昭35) ―
33回 1961(昭36) ―
34回 1962(昭37) 高鍋
35回 1963(昭38) 日南
36回 1964(昭39) 日南
37回 1965(昭40) 高鍋
38回 1966(昭41) 高鍋
           宮崎商
39回 1967(昭42) ―
40回 1968(昭43) ―
41回 1969(昭44) 宮崎商
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) ―
44回 1972(昭47) ―
45回 1973(昭48) ―
46回 1974(昭49) ―
47回 1975(昭50) ―
48回 1976(昭51) ―
49回 1977(昭52) ―
50回 1978(昭53) ―
51回 1979(昭54) ―
52回 1980(昭55) ―
53回 1981(昭56) 延岡工
54回 1982(昭57) 延岡商
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) 都城
57回 1985(昭60) ―
58回 1986(昭61) ―
59回 1987(昭62) 日向学院
60回 1988(昭63) ―
61回 1989(平1) ―
62回 1990(平2) ―
63回 1991(平3) ―
64回 1992(平4) ―
65回 1993(平5) ―
66回 1994(平6) ―
67回 1995(平7) 日南学園
68回 1996(平8) 鵬翔
69回 1997(平9) 日南学園
70回 1998(平10) 高鍋
71回 1999(平11) 日南学園
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) ―
74回 2002(平14) 延岡工
75回 2003(平15) 延岡学園
76回 2004(平16) 日南学園
77回 2005(平17) ―
78回 2006(平18) 延岡学園
79回 2007(平19) 都城泉ヶ丘
80回 2008(平20) ―
81回 2009(平21) ―
82回 2010(平22) 宮崎工
83回 2011(平23) ―
84回 2012(平24) 宮崎西

85回 2013(平25) ―
86回 2014(平26) ―
87回 2015(平27) ―
88回 2016(平28) 日南学園
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) 延岡学園
           富島
91回 2019(平31) 日章学園
92回 2020(令2) ―
93回 2021(令3) 宮崎商
94回 2022(令4) ―
(2020年は開催中止。☆は21世紀枠)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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