直近のセンバツでは好左腕に苦戦した大阪桐蔭。今大会の対抗馬に挙がるのは…
大野稼頭央(大島)、森下瑠大(京都国際)
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今年の優勝候補筆頭は大阪桐蔭(大阪)という声が非常に多い。打倒・大阪桐蔭はどこになるのか?
大阪桐蔭は、直近5年間では19年以外のセンバツに出場した。17年、18年は優勝しているが、16年は2回戦、21年は初戦で敗れている。いずれも左腕の好投手がエースのチームだった。16年は木更津総合(千葉)の早川隆久投手(現楽天)、21年は智辯学園(奈良)の西村王雅投手(東芝)といずれも制球力が優れ、変化球、ストレートの切れが優れた左腕だった。
大阪桐蔭の対抗馬として挙げられるのはどのチームなのか。標準以上の左腕がいて、なおかつ打線が強く、一定以上の守備力があるチームを候補として挙げていきたい。
まずは京都国際(京都)だろう。143キロ左腕・森下瑠大投手(3年)は直球に切れもあり、スライダーの切れ味も素晴らしい。昨年のセンバツ、選手権に登板するなど経験値は豊富で、この点は2年春に甲子園を経験し、3年春に大阪桐蔭を抑え込んだ早川と共通するものがある。打線でも森下が中心となり、主将・辻井心捕手(3年)を中心に経験者は多く、間違いなく対抗馬の筆頭に挙がるチームではないだろうか。京都国際は大阪桐蔭を目標に強くなったチーム。主力同士だけではなく、下級生主体のチーム同士で積極的に練習試合を組み、学んできた。
また実力的には鹿児島大島(鹿児島)の大野稼頭央投手(3年)も挙げたい。昨秋の九州大会では、興南(沖縄)相手に完封勝利を挙げた。最速146キロの速球に、切れのある変化球を投げ分ける。緩急を使うのも上手く。今大会出場投手では注目度No.1。打撃もよく、勝負強さを見せるところは、まさに主人公気質なところがある。九州大会では地元の人たちによる応援だったが、鹿児島大島は高校野球ファンが応援したくなる要素がこれ以上ないほど揃っており、今年は上限2万人の有観客で、さらにブラスバンドもある。初戦で当たるより、勝ち進めば、脅威となるチームになりそうだ。
他にも主力左腕が3人いる浦和学院(埼玉)、全国トップクラスの打線を誇り、エースが技巧派左腕の花巻東(岩手)、九州国際大付(福岡)、ゲームメイク能力は大会屈指の技巧派左腕・布施東海投手(3年)を擁し、各打者のパワーアップが著しい二松学舎大附(東京)も見逃せない。
大阪桐蔭と初戦で対戦するのはどこになるのか、ますます注目となる。
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