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3月4日にセンバツ抽選会が開催される。神宮大会を制した大阪桐蔭(大阪)を筆頭とした出場32校の初戦の相手がどこになるのか。今から楽しみではあるが、2022年センバツには6校が初出場する。
北海道王者・クラーク記念国際や、近畿大会準優勝の和歌山東(和歌山)などがセンバツの舞台を初めて経験する。全国での舞台で悲願の勝利をつかみ、校歌を歌うことができるか気になるところだが、これまでのセンバツ初出場校はどれだけ勝利することができたのか。
今回は過去3大会(甲子園交流試合を含む)を対象に初出場校の初戦を振り返っていきたい。
2019年の91回大会は8校が初出場。4勝4敗という結果になったが、前年(2018年)の神宮王者・札幌大谷(北海道)や、九州地区王者となった筑陽学園(福岡)らが白星をつかんでいる。ただ敗れた4校も、石岡一(茨城)は当時エース・岩本 大地投手(現中央大)の快投や、富岡西(徳島)が、その年のセンバツ王者・東邦(愛知)と接戦を演じた。
2020年は甲子園交流試合が対象だが、2勝3敗だった。
2019年の神宮大会準優勝校・健大高崎(群馬)から、21世紀枠で初出場した帯広農(北海道)が4対1で勝利したことが大きな話題となった。
2021年のセンバツの初出場校10チームは、2勝8敗と大きく負け越した。この2勝はともに初出場校同士の対戦カードの勝利。残る6チームでは、結果的にこの大会で上位進出した学校との対戦が多かった。
東播磨(兵庫)は準優勝の明豊(大分)と激突。名門相手に足を使った攻撃で食らいつき、会場を沸かせた。9対10という結果以上に、内容のある試合展開だった。
さらに大崎(長崎)はベスト8入りした福岡大大濠(福岡)と九州大会決勝の再戦。聖カタリナ学園(愛媛)も同じくセンバツ8強入りだった東海大菅生(東京)と初戦で対戦した。
そして最もインパクトがあった一戦だったのが、1回戦最後の試合となった専大松戸(千葉)が中京大中京(愛知)と対戦した試合だろう。専大松戸・深沢 鳳介投手(DeNA)、中京大中京・畔柳 亨丞投手(日本ハム)と、後にプロの世界へ入った2人による白熱した投手戦となった。終盤に中京大中京が先取点を奪い、逃げ切った形になったが、2021年のセンバツでも屈指の名勝負だった。
過去3年間では初出場の初戦は、8勝15敗と大きく負け越しているが好ゲームも多かった。2022年は初出場校がどんな野球を見せてくれるのか。抽選会の行方とともに注目したい。