お茶当番の廃止、脱・投げ込みの独自メニュー開発 中学野球界で新たな挑戦を続ける京葉ボーイズ
野球人口の減少、投球過多の問題など、現在の野球界はこれまでの常識を疑いながら課題の克服が進んでいる。そんな中、中学野球界で先進的な取り組みを行なっているのが東都クラブ京葉ボーイズ(千葉)だ。
専用グラウンドには昨年、「カフェ」を設置。選手の熱中症予防やケガ人の救護施設も兼ねているが、子供の応援にきた保護者の方々が休憩できる「サロン」スペースとして活用されている。
今年の3月中には「お茶当番」を廃止を目指しており、「野球は大変」というイメージを払拭すべく、子供を応援する保護者の方々にとってもカジュアルな環境作りに挑戦している。
また、専用グラウンドとは別に室内練習場、トレーニング施設も完備。トレーニング施設では専門のトレーナーを招聘(しょうへい)し、身体を大きく使いながら野球の動きで必要な部位の可動域を開発する「ダイナミックストレッチ」など、科学的根拠のあるトレーニングを練習メニューに取り入れている。
鏡張りのスペースではゴロの捕球姿勢や投球動作など、正しいフォームを身につけていく「ドリル練習」のメニューを独自に開発。待ち時間の長いシートノックや、投球過多が懸念される「投げ込み」ではなくとも反復練習で技術を磨いていく。工夫を凝らした練習メニューで選手たちの成長をサポートしている。
東都クラブは中学生球児の育成で野球界の再興を目指し、これからも新たな挑戦を続けていく。