湘南ボーイズは、2021年の春季全国大会ではベスト8、夏の選手権大会では14年ぶり2度目となる優勝を果たした。これまでに中日・高橋 周平内野手(東海大甲府出身)や、小笠原 慎之介投手(東海大相模出身)といった卒業生を輩出するなど、チームとしての実績だけではなく、逸材も輩出してきた。

 名門チームの2021年の躍進を支えた2人の左腕、藤田 琉生投手(3年)と杉山 優哉投手(3年)の進路が決まった。

 193センチの超大型左腕の藤田は、春から東海大相模へ進学する。ボーイズ東日本ブロック選考会に参加した最速137キロの逸材は、東の横綱・東海大相模の門をたたく理由に、先輩の名を挙げた。
「湘南ボーイズから東海大相模へ進学された小笠原 慎之介さんの後を追いかけたいと思ったので、進学を決めました」

 東海大相模には全国での輝かしい実績と縦じまのユニフォームに憧れて全国から逸材たちが揃う。必然的にエース争いは過熱するが、「ライバルに競り勝てるように高校野球を過ごしたいと思っています」と激しい競争社会に飛び込んでいく覚悟はできている。

 そのためにも、「とにかく下半身をしっかりトレーニングしていきたい」と、高校進学までの課題を口にする。さらに「角度をつけた真っすぐを左右高低に投げ分けてアピールしたい」とストレートの精度で勝負していきたい姿勢を示した。

 もう1人の左腕・杉山は神奈川県を飛び出し、群馬県の健大高崎へ進学する。
 球速以上に切れのある真っすぐを武器に、鋭く変化する変化球を駆使する実戦派左腕は、「強いだけではなく、クリニックをはじめとした設備が整っているので、安心して3年間過ごせる」と健大高崎を選んだ理由を説明した。

 健大高崎は、2021年のセンバツでも発揮した強力打線を武器にライバルたちを打ち負かしてきた。杉山は投手陣について「(ヤクルト育成の)下(慎之介)さんは力強い下半身を生かして強い球を投げていたので、見て学びたいと思います」とプロへ進んだ先輩を手本に、体作りを課題にしてさらなる成長を誓った。

 4月からに向けて藤田は、「最終的な目標はプロ入りですが、そこには中途半端な結果で行けるほど甘くないので、高校野球では周りが納得する以上の結果を残せるようにチームに貢献していきたいと思います」とコメント。同じく湘南ボーイズから東海大相模、そしてプロ入りした小笠原に続くことを目標にした。

 杉山は、「中途半端な気持ちでは試合にも出られないので、甲子園優勝を目指して全力で頑張りたいと思います」と全国制覇を目標にした。

 高校からは別々の学校でプレーするが、同じ関東地区のチーム。勝ち上がれば、関東大会で投げ合うことも十分ありうる。湘南ボーイズから巣立った金の卵たちが、大舞台で投げ合うことを心待ちにしたい。