侍ジャパン大学代表候補合宿第1日 「二刀流」矢澤 宏太 近未来の「トップチーム入り」へ好アピール!
慶應義塾大・増居 翔平投手(3年)とキャッチボールする日本体育大・矢澤 宏太投手兼外野手(3年)
2022年7月・オランダで開催される予定の「第30回ハーレムベースボールウィーク」に参加を予定している「侍ジャパン大学代表」を選出する第一歩となる代表候補合宿が2021年12月3日(金)・愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで44選手(神奈川大3年・神野 達速投手は体調不良のため辞退)が集いスタートした。
現在、スコアボードが全面LEDフリーパターン表示に改修中。2022年7月27日(水)には史上初地方球場3度目の「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦の開催も決定し、2022年8月27日(土)には東京六大学オールスターゲームも予定されている「野球王国えひめ」の聖地に選手たちが降り立ったのは13時前。
侍ジャパン大学代表・大久保 哲也監督が「ここはアピールの場。しっかりアピールしてもらいたいが、ケガだけはしないようにしてほしいのと、全国から選手が集まっているので、1つでも勉強して帰ってもらいたい」とあいさつし、投手陣のまとめ役に駒澤大・福山 優希投手(3年=八戸学院光星)、野手陣のまとめ役に慶應義塾大・下山 悠介内野手(3年=慶應義塾)を指名すると、選手たちの表情は一気に引き締まった。
今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から合宿は3日間通じ一般非公開となったが、個別アップ・全体アップ・キャッチボールの後に野手陣はノック・フリーバッティング・スイング&打球速度測定、30m&50m走測定。投手陣は体幹トレーニング、ブルペン投球などで進んだ約3時間のメニュー中、和やかな中にも緊張感がある空気が坊っちゃんスタジアムを包んでいた。
その中でも各選手は早くもパフォーマンス合戦の様相に。ノック中に近畿大工学部・石伊 雄太捕手(3年=近畿大高専)が「自分でもアピールしていきたいと思っている」二塁送球1秒8のタイムを連発。
また、2年前の同代表候補合宿にも東京五輪では好リリーバーとして金メダル獲得の原動力となった日本ハム・伊藤 大海投手(苫小牧駒澤大出身)と共にプレーした「二刀流」、日本体育大・矢澤 宏太投手兼外野手(3年=藤嶺藤沢)はフリーバッティングでさく越え、50m走でも野手陣トップの5秒80。「侍ジャパントップチームを目指したい想いがある」気持ちの強さをまずは野手メニューで表現している。
なお、今合宿は12月4日(土)の2日目からは紅白戦を実施。44選手は実戦を通じながら個々の持ち味を出し、侍ジャパンの称号を得る闘いに挑んでいく。
記事=寺下友徳