28日から社会人野球の都市対抗がスタート。出場32チームが頂点を目指して戦いを繰り広げる。ベテランから、ルーキーまで、幅広い年齢層が融合してチームとなり、全力プレーで競い合う。全国からチームが集結するが、そこには我が故郷でもある九州の高校野球、大学野球からはばたいた選手も多く所属している。大会を前に、メンバーを眺めると、昔取材したことがある、なつかしい顔を見つけることができた。

 大阪ガス(近畿第1代表)には2人の選手がいた。福岡大の左腕エースとして活躍した秋山 遼太郎投手(田川ー福岡大)。そして大学ジャパンにも選ばれていた児玉亮涼内野手(文徳ー九州産大)に注目したい。

 秋山は福岡大を卒業して、3年目。168センチと小柄ながらも、スリークォーターから切れのいい速球と変化球を制球良く投げ分ける。今年の第1代表決定戦では三菱重工West相手に1失点完投勝利を収めた。

 大学時代に、元ダイエー(現ソフトバンク)の左リリーバーだった渡辺正和前監督から、左腕としてのすべてを吸収。打たせて取るクレバーな投球を身に付けた。大学時代も九州六大学リーグで無安打無得点試合を達成したこともあり、エースとしてリーグ優勝にも貢献してきた。元プロ仕込みの投球術を都市対抗の舞台でも存分に出してほしい。

 九州産大の遊撃手として大学選手権4強を導いた児玉は、守備がピカ一で打ってはつなぎの打撃に徹するチームプレーができる野手。日米野球のメンバーにも入ったこともある。大阪ガスでもレギュラーを奪い、その守備力の高さをいかんなく発揮している。都市対抗の舞台でも好プレーを期待したい。

 日本製鉄東海REX(東海第6代表)では、2年目を迎えた右腕、浦本 千広投手(必由館ー九州産大)が第6代表決定戦で、先発7回3失点と好投してチームの都市対抗出場に大きく貢献した。大学時代から速球には切れがあったが、その切れに磨きがかかり、武器にしていたフォークも精度が増したという。また一回り大きくなった姿を見せてくれそうだ。

 NTT西日本(近畿第5代表)には、大学時代から勝負強さが売りだった平良 竜哉内野手(前原ー九州共立大)が、ルーキーイヤーの今年、レギュラーとして試合に起用され、2次予選の全6試合にフル出場を果たした。全国の舞台でも思い切りのいいスイングが見られると思うと楽しみだ。

 地元九州でも、西部ガス(九州第2代表)の高卒2年目を迎えた大畑 蓮投手(明豊)が、第1代表決定トーナメント準決勝でJR九州相手に6回からリリーフとして登板して4イニングを無失点にしのいだ。明豊時代はセンバツ4強を経験した大型右腕が、大きな飛躍の年を締めくくろうとしている。

 その他、都市対抗に進んだチームに所属し、取材経験がある九州出身の選手は以下の通り。
三菱重工East(西関東第1代表) 江越 海地外野手(海星
ENEOS(西関東第2代表) 若杉 晟汰投手(明豊
JR東日本(東京第4代表) 河浦 圭佑投手(小倉
西濃運輸(東海第4代表) 岩城駿也内野手(東海大五ー九州産大)
JR東海(東海第5代表) 布施 心海内野手(明豊
大阪ガス(近畿第1代表) 温水 賀一投手(都城商ー九州産大)
パナソニック(近畿第4代表) 片山勢三内野手(門司学園ー九州共立大)
西部ガス(九州第2代表) 高椋俊平投手(柳川ー九州国際大)

 ささやかながら、九州勢の選手が活躍することを願っている。

(文=浦田由紀夫)