清原Jr・正吾が初の4番起用 ノーヒットも相手から「スイング速い」とインパクト残す
スタンドへ挨拶をする慶應義塾大・清原正吾(慶應義塾出身)
慶應義塾大が春秋連続でリーグ戦を制した東京六大学は、1日よりフレッシュトーナメントを始めている。来春に向けて1、2年生の真剣勝負に多くの観客が駆けつけているが、最も注目されているのが清原和博氏の長男としても知られる慶應義塾大・清原正吾(慶応義塾出身)だろう。
3日の東京大との試合では、4番・ファーストでスタメン出場。初となる4番での出場を一目見ようと、慶應義塾大のいる一塁側スタンドにはカメラ片手に大勢のファンが駆けつけた。これだけでも清原の注目度が窺い知れる。
試合は2回に清原へ初打席が回るが、東京大先発・鈴木健(仙台一出身)に2球で追い込まれると、最後は変化球で空振り三振。快音は響かなかった。第2打席は4回に回ってくるも四球を選んで出塁。その後、打線がつながり、追加点となるホームを踏んだ。
5回の第3打席は2球目を捉えるもレフトフライ。そして、この試合最後の打席となる7回の第4打席は、東京大・中村薫平(堀川出身)の初球を捉えてライトへ。ヒットが出るかと思われたが、ライトの守備範囲。結局、清原は3打数ノーヒットで、塁上で笑顔を見せることはなかった。
しかし、試合後に東京大先発・鈴木に話を聞くと、マウンドから感じた清原の凄さを物語る。
「まずは体が大きいと思いましたが、2球目をファールにしたときに『スイングスピードが速いな』と思いました。なので、失投だけは注意して投げるように気を引き締めました」
清原の能力の一端を東京大・鈴木が話してくれたが、ベンチの様子を見てみると、ピッチャーとタイミングを合わせる様子が何度か見受けられた。どうやったら打てるのか、考えている様子がわかる瞬間だった。
ポテンシャルだけではなく、気持ちの面でも意識の高さを見せた清原。フレッシュトーナメントは4日で最終日になる。2年生以降、チームの中心選手としてリーグ戦デビューとなるのか。一冬超えて成長した姿を見られることを楽しみにしたい。