小宮山監督が「プロレベル」と評する遅咲きスラッガーが野球人生最終シーズンに大暴れ
早稲田大・今井脩斗(早大本庄出身)
4安打2本塁打5打点の大暴れだった。早稲田大の今井脩斗(4年、早大本庄出身)が自身初の「4番」抜擢に応え大逆転劇を演じた。4回の第二打席は左翼スタンドへ、6回の第3打席は左中間の深い位置へ2打席連続弾。それでも「追う展開でしたので、なんとか流れを持って来れればという気持ちだけでした」と笑顔は控えめにダイヤモンドを”2周”した。
しかし最終回にその喜びは爆発した。早稲田大は2点ビハインドで迎えた9回表、2死無塁と追い込まれるも粘りをみせ、3番・中川卓也(3年、大阪桐蔭出身)の適時打で1点を返した。その直後、一、二塁とした場面で変化球を逆方向へ弾き返し、右越えの逆転2適時二塁打となった。二塁上では大きなジェスチャーでベンチの声にこたえた。
今季開花した主砲は打率.636、3本塁打、14打点で打撃3部門でトップに。小宮山悟監督も「バットを持たせたらプロレベル」と太鼓判を押す。それでも大学野球で野球人生に一区切りをおくという今井。「有終の美を飾れるように」と逆転優勝、目標に掲げていた首位打者をはじめとする打撃タイトル獲得へラストスパートをかける。